ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

広告画像と比べると、広告テキストは比較的作成のポイントが明確。【no.1004】

 広告作成のコツ、について紹介していきたいと思います。(前回はこちら

 前回は広告画像の作成のコツについて紹介をしました。「掲載されるタイミング・掲載される広告枠に、お客様はどういったテンションでやってくるか」。これを画像作成前にディスカッションしてから広告画像を作成すると良いと思います。

 引き続き広告テキストの作成のコツについて、紹介をしていきたいと思います。

 広告画像に比べると、広告テキストはやや作成のポイントは明確です。広告テキストのみの広告ではなく、広告画像と広告テキストの両方が掲載される広告枠の場合、どうしてもお客様が目に留めるのは「広告画像→広告テキスト」の順番になります。「広告テキスト→広告画像」のパターンは稀です。ですから、
広告テキストは広告画像を補完する役割になります。

 まずポイントとして挙げたいのは、「制限文字数いっぱいまで使用する」ということです。広告枠によって、「全角30文字」「全角75文字」などと広告テキストの容量が決まっていると思います。できる限りフルに文字を入力することが肝心です。未だになぜかはわかりませんが、「フルに文字を入れた方が成果が良い」結果が出ます。「知ってもらいたい感」がよりお客様に伝わるからでしょうか。

 とにかく「全角30文字」という条件の広告枠において、「人気のカラーシャツ」などという広告テキストはやめましょう。商品の伝えたい魅力はたくさんあるはずです。

 次のポイントです。広告テキストには数字を入れましょう。「300枚完売のカラーシャツ」でも良いですし、「選べる12色!人気のカラーシャツ」でも良いです。「前回は5分で売り切れ!」とか、「60秒に1枚売れています!」とか、「30日までの限定価格」とか、さまざまな数字の使い方があるはずです。広告テキストに数字が入っていると目立ちますし、お客様に対して説得力を生んでくれます。よりクリックしてもらえるようになるはずです。

 さらに次のポイントです。広告テキストは見出し風に。雑誌をみて、どんなキーワードを散りばめれば良いか、どんな言い回しが面白いかを検討しましょう。自社の対象顧客層が読んでいると思われる雑誌の見出しを参考にするのが望ましいです。やはりできるだけ買ってもらえそうな方に広告をクリックして欲しいわけですから、対象顧客に刺さるテキストであれば他のお客様から無視されてしまっても構いません。広告テキストは「雑誌の見出し」だと思ってください。

 最後に、情報の詰め込みです。「制限文字数いっぱいまで使用する」を紹介しましたが、制限文字数内での情報量をできるだけ多くしていきたいところ。細かすぎる改善ですが、例えば前述した「前回は5分で売り切れ!」これは厳密にいえば文字数の無駄づかいです。「前回は5分で」は「前回5分で」になります。「売り切れ!」は「売切れ!」でも意味が通じます。「前回5分で売切れ!」にすれば2文字削減することができます。「売切れ!」を「完売!」にすればさらに1文字削減です(意味合いが若干変わりますが)。「選べる12色!」も「全12色!」にすれば2文字削減です。

 日本語をやりくりして文字を削減すれば、また新しい情報を載せることができます。余った文字数が5文字程度でも、広告テキストのお尻に「999円~」とか「新作ワンピも」とか、情報を付加しておくとよりお客様に商品の充実をアピールすることができるようになります。広告テキストは何度も推敲して、最適な表現を探していきましょう。もちろん、他店を参考にするのも忘れずに。

 つづきはこちら

 

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 3.Eコマースの収益アップ, 7.Eコマースのひと工夫, 8.Eコマースの集客

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。