ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

スマホ対応の流れは一旦止まったようだけど・・【no.1032】

 スマートフォンからのアクセスが増えています。ネットショップやWEBサービス。ほとんどのWEBサイトで、パソコンよりもスマホからのアクセスが多いという状態になっているのではないでしょうか。

 自分たちのWEBサイトがどちらからのアクセスが多いかわからない場合、Googleアナリティクスやネットショップのシステムを使って確認をしてみてください。パソコン、スマホからのアクセス数とその比率をみることができると思います。

 データを閲覧するだけではなく、できればエクセルで加工をほどこして、過去1年間(12ヵ月間)のパソコン、スマホの比率の変化を時系列でみられるようにすることが理想です。どのタイミングでパソコンとスマホの比率が逆転したのか。はたまた、前年同月と比較してどのくらいの変化があったのか。この部分をぜひ追ってみてください。

 かなり前の話になりますが、2015年の春ごろのことだったでしょうか。Googleがスマホからの検索結果の閲覧に対して、「スマホ対応」という表記を出す施策を打ち出しました。この話題がふくらみ、「スマホ対応をしていないと、検索順位が大幅に下がるのでは?」という憶測が流れました。覚えている方も多いと思います。

 これが「スマホ対応をしていないと、検索順位が大幅に下がります!」になり、WEB制作会社や広告代理店の営業のかっこうのネタになったわけですが、結果、思ったほどの検索順位の変化はありませんでした。

 それから一旦、「スマホ対応」への流れは落ち着いた感があります。しかしながら、私が知っている限りでは、この1年でもやっぱりスマホの比率が伸び続けているんですね。

 ちなみに、Googleアナリティクスではパソコン、モバイル、タブレットの3つの比率をみることができます。この1年での経過をみると、タブレットの比率はそれほど変わりません。パソコンがモバイルに食われている、という状況のようです。数字としては3%から10%ほど、パソコンが減しモバイルが増している印象です。ここはこの1年の間のWEBサイトの改善内容にもよるところだと思います。

 さて、ここまでアクセスが増えているスマホですが、まだまだスマホ対応ができていないWEBサイトが多いのではないかと思います。

 これは、ひとつはWEBサイト自体がスマホ対応になっていないという、システム対応における意味。もうひとつはWEBサイトを構築している機能上、自動的にスマホ対応になっているものの、スマホで閲覧したユーザー向けのコンテンツができていないという意味。このふたつがあるのではないかと思います。

 ここで考えたいのが、後者の「スマホ閲覧ユーザー向けのコンテンツ」というところです。スマホ対応については技術的な要素が強くありますが、コンテンツ制作についてはネットショップ、WEBサービス運営者の気遣いによって改善できるものだと思います。

 かくいう私(石田)も、ネットショップの運営者をやっていた時代(2005~2011)はまだパソコンでの閲覧が中心の時代でした。現場の方の経験、意見や外部の専門家のアドバイスを受けつつ、最適なコンテンツづくりを模索しているところです。

 スマホアクセスにおける検討ポイントについて、次回紹介をしていきます。「こうしたらいい!」ではなく、「このポイントを自社流で表現しよう!」が大切です。

 やっぱりスマホの時代とはいえ、ネットショップやWEBサービスを構築するのはパソコンでしょうから、それがスマホ対応が遅れる理由になっちゃってますよね。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。