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どうやってツイッターのフォロワーを6万人に増やしたか【no.1124】

 2010年の終わりから2011年にかけてだろうか。私はtwitterのフォロワーが6万人ほどいた。

 「どうやってtwitterのフォロワーを増やしたか?」について、当時は講演をさせてもらったこともある。また、さすがに「twitterをビジネスでどう使えばいいですか?」というような話はいただかないけれども、「過去にtwitterで6万人のフォロワーを集めた男」として未だに一目を置かれることもある。これは素直に嬉しいッス。

 実際に、どうやってtwitterのフォロワーを6万人集めたのか、少し紹介していきたい。

 まず、twitterのアカウントの見せ方として、私は「Eコマースの専門家(コンサルタント)」という立ち位置にした。そして、twitterでつぶやく内容は、「Eコマースのノウハウ」とした。もちろん他にもEコマース関連のアカウントはあったと思うが、ひとつの「違い」の旗を立ててみた。

 つぶやく内容の「Eコマースのノウハウ」は、twitterの文字数制限の140文字をフルフルで使うことにした。その理由は単純で、140文字フルに使った文章の方が、より他のユーザーの目に留まりやすいのではないかと思ったからだ。ブラウザやスマホの画面に占める割合的に。

 試行錯誤の中で、140文字の「Eコマースのノウハウ」をまず150記事分書くことにした。そして、記事にはひとつひとつに「no」を付けることにしていたと思う。「no」をつけることで、140文字のうちの数文字が削られる。しかし、リツイートやRTをされたときに「no」が入っていれば、「他にもノウハウを書いてあるのでは?」という期待をしてもらえると思ったのだ。小さな工夫である。

 この150記事×140文字を、毎日5-6記事のペースでtwitterに掲載していく。そうすると、ユーザーがリツイートやRT、リスト入りをしてくれるものがあれば、まったくシカトで流れていくものもある。リツイート・RT・リスト入りをした記事については「反応のあった記事」として別枠で扱い、優先してtwitterに掲載するようにした。毎回リアクションのない記事については、サヨウナラである

 これを毎日繰り返す。反応のあった記事は残し、反応の無かった記事は捨てる。記事の数が足りなくなってくるので、新しい記事を足す。最終的に140文字のツイートを250記事分くらいは書いただろうか。最後まで残った記事はクオリティの高い記事なので、掲載するたびにたくさんのリアクションを取ってきてくれた。商売目的ではなかったが、嬉しかったものだ。

 こんな感じのPDCAサイクルを日々回して6万人までフォロワーを増やしたわけであるが、これは正にネットショップの運営とも一緒だと思う。日々の改善を数字で評価して、結果に繋がったことは残し、繋がらなかったことはやめる。そしてまた新しいチャレンジを追加する。実践のクオリティは少しずつ高くなり、よりお客様のリアクションを獲得できるようになる。ネットショップの場合、お客様のリアクションとは「アクセス数」であり「売上」だということになる。

 あと、6万人という数字の大きさの話でいえば、ポイントは当時「twitterが流行っていた」ということだ。twitterの流行無くして、短期間でのフォロワー増はありえなかった。そう考えると、「日々の改善。PDCA」だけではなく、「いかに時流を掴むか」というのも成果に対しての重要な要素であることがわかる。

 おわり。

 

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。