ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

数字が動かないのは、数字を動かす原因をつくれていないから。【no.0866】

 数字が動かないのは、数字を動かす原因をつくれていないから、です。

ECMJセミナーでご紹介しており、弊社のクライアントさんには必ず実践してもらっている「実行数値管理表」というものがあります。説明を受けた方ならご存じのとおり、この実行数値管理表は「原因と結果」の相関性を日々読み取るためのひとつのツールに他なりません。

ネットショップ、インターネットビジネス、リアルビジネスだけではなく、人生そのものが「原因と結果」で成り立っています。「原因」があれば「結果」があり、「結果」があれば「原因」があります。今日の朝、私の体重がなぜ激増していたかといえば、昨日焼肉を食べた後にラーメンを食べたからです。(あくまで例えです)

ネットショップは、個人・中小企業・大企業の垣根なく、この「結果(=つまりデータ)」を活用できることに成功のポイントがあります。「原因と結果」の相関性を読んでいくことが、既存のマーケティングに比べると容易なのです。

ただし、「結果」をみているだけでは、「結果」は動いていきません。あくまで「原因」をつくるからこそ、「結果」が動いていきます。

しかし、困ったことにすべての「原因」に対して、「結果」が動くわけではありません。「原因」をつくったとしても、「結果」が動かないことがあります。はたして、それはなぜか。

それは、相手が人だからです。ネットショップにアクセスしてもらったり、ネットショップで購入してもらったりするのは、「お客様に動いてもらう」仕事だからです。ですから、思ったように「原因」に対しての「結果」でないことがあります。というか、「結果」がでないことばかりです。

これが、ダイエットや勉強など、自分が自分自身に対して「原因」をつくっていく場合は、その「結果」は確実です。「人を動かす」仕事をする場合には、数多くの徒労の「原因」づくりをすることを覚悟しなければいけません。(ここが我慢できるかが、成功するか否かのポイントではないかと思います)

ネットショップの運営は日々頑張っている。商品画像のカイゼンをしているし、検索キーワードのカイゼンもしているし、新しい商品も追加している。それなのに、数字が動かない。つまり「結果」が出ない。「原因」づくりをしっかりやろうとしているのはわかるのですが、素直に「数字を動かすほどの原因をつくれていないから」と考えましょう。

あくまで「原因が悪い」と考えることが大切で、「原因を考えている自分自身が悪い」と考えないことが重要です。疲れちゃいますからね。

今の自分のイメージしているネットショップとはもしかしたら離れていってしまうかもしれませんが、「数字を動かす」ためにもっと振り切った「原因」をつくっていきましょう。あくまで数字を動かすことが正義です。数字が動かないと、本当の理由がわかりません。

極端な話ですが、例えば普段は週に1本、メールマガジンを出しているとします。これを週に5本流すようにしたら、結果はどう変わるでしょうか。新作紹介や売れ筋紹介のメールマガジンに、メルマガ読者特典として半額クーポン券を出したら、お客様の反応は変わるでしょうか。

小さなジャブを打ち続けて、お客様の反応がなければ、時には思いっきりストレートを打ってみる、思いっきりフックを打ってみる。過剰な反応が出たら、続けて攻めてもいいし、一旦ゆるめてもいい。

数字を強引に動かすために極端な施策をおこなっても、ネットショップの死活問題まで至ることはありません。ほとんどの場合、お客様があまり気づかない、小さな部分で悩んでいるだけです。なにより怖いのは、数字が動かないまま、時間だけが過ぎていってしまうことです。

おわり。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。