ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

今年度は「本気」でネットを活用!Eコマース戦略概論。その1【no.1310】

 今日からGWにかけて、10日間でEコマース戦略の概論についてまとめていきます。4月から新年度がスタートし、5月のGW明けから本格的に今年度の事業、サービス、売上をつくっていくという会社さんも多いと思います。Eコマース(=ネット活用)もテーマのひとつのはずです。GW明けからのスタートダッシュの準備をしていきましょう。

 初回である今回はEコマース戦略概論の目次です。これから紹介するEコマース戦略のテーマを9つにわけました。

<1.マーケティングの原理原則、市場環境の変化>

 私がEコマースの業界に足を踏み入れたのは2005年の7月でした。当時のEコマースはある意味「入れ食い」の状態。いまの市場と比べると格段に簡単な市場でした。潮目が変わったのは2009年から2010年にかけて。需要と供給が逆転した時期でした。

<2.実行数値管理表の活用>

 市場環境が変わっても、Eコマースのマーケティングの原理原則は変わりません。「データをとって、毎日カイゼン」。Eコマースに限らず、これからのデジタルの時代の原理原則そのものです。マーケティングの行動習慣を変えるために、活用したいのが「実行数値管理表」です。

<3.集客の概念、ブログの価値>

 10年前の市場に比べてもっとも変化したのがお客様の集客方法ではないでしょうか。サイトの数は増えても、お客様の数は増えません。集客競争は激化しています。中小のEコマースにおいて、今後の集客の鍵になるのは「情報発信」ではないでしょうか。

<4.BtoBのネット活用>

 BtoCのネット活用と同時に、知っておきたいのがBtoBのネット活用です。企業数を考えれば、実はBtoBのネット活用の方がニーズは高いのではないでしょうか。自社の認知を拡大し、問い合わせを増やすために企業はどのようなアクションを起こせば良いのでしょうか。

<5.差別化、付加価値の考え方>

 インターネットの世界は「全国大会」です。「商圏」という枠にネットショップは守られません。市場の中で「差別性」がなければお客様に見つけてもらうことすらできません。「付加価値」がなければお客様に選んでもらうこともできません。

<6.商品企画の考え方>

 市場をよく見て商品を企画しましょう。仮に自社内でオリジナルの商品をつくることができるなら、市場で勝てる可能性は少なくありません。ネットショップの面白さは「売れている商品」を一覧で見ることができ、その「売れている要素」を分析できるところにあるのです。

<7.競合分析をおこなう>

 やっているようでやっていないのが競合分析です。好きなとき、できるとき、余裕があるときに競合のネットショップをチェックするようではいけません。競合分析は「定期的」におこないます。競合分析は「1ネットショップ」を見るところから行なってください。

<8.多商品、多店舗展開のポイント>

 ネットショップを成長させるための鍵のひとつは商品数を増やすことです。「商品を増やす」か「情報を増やす」か、ネットショップの行先はふたつしかありません。また多店舗展開に際して「したくてもできない」壁に当たる会社さんが多くあります。課題を先におさえておきましょう。

<9.人財育成>

 詰るところ、Eコマース事業が成功するかは人財が成長するか否かと同義です。紹介した8つのポイントを理解し日々のネットショップの運営業務に落とすことができるか、諦めずに改善を続けることができるか、それが全てです。

 ―――では次回、<1.マーケティングの原理原則、市場環境の変化>について解説をしていきます。

 つづきはこちら。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 1.Eコマースを始める, 2.Eコマースを続ける

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。