ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

強いEC会社を支えるネットショップ担当者を作る人財育成講座【no.2101】

 ご存じの方もいるかと思いますが、インプレス社のEC専門メディア「ネットショップ担当者フォーラム」さんにて、「強いEC会社を支えるネットショップ担当者を作る人財育成講座」(https://netshop.impress.co.jp/taxonomy/term/364)という少し長めのタイトルのコラムを執筆しております。

 先月より、ECMJの「EC事業の運営サイクル強化のためのチェックシート」の活用法を伝えるコラムを全5回で書いています。ちなみにこちらのチェックシート、ECMJホームページの資料請求から差し上げますので、ぜひ活用してみてください。

チェックシート作成の背景

 こちらのチェックシートの背景です。

 ECMJはEC事業の組織と人材を社内に育成するコンサルティングをおこなっています。リアルのマーケティングとネットのマーケティングはそのアプローチが異なります。ある意味、真逆といってもいいくらいです。EC事業に取り組む多くの企業が実はこの「マーケティングの違い」につまづいています。SNSの活用や広告の活用、商品ページづくりのノウハウではないのです。表向きは「手段のノウハウ」が事業成長を阻んでいるように感じるのですが。

 チェックシートの特徴は「運用ノウハウ」に偏っていないことです。EC事業に本気で取り組む前提として「EC組織力」と「EC人材力」が必要です。会社としてECに取り組む姿勢、体制づくりが「EC組織力」にあたります。そしてECサイトを日々運営するECチームのメンバーが土台としてもっていなければいけない「リテラシー」。これが「EC人材力」になるわけです。

 ECMJのコンサルティング事業としてもっとも注力しているのが「EC人材力」の部分です。つまり、EC事業の運営サイクルをまわし事業を成長させるための「リテラシー」です。このリテラシーがなくては、SNSのノウハウを学んでも広告のノウハウを学んでも宝の持ち腐れになってしまいます。

「データ活用力」と「情報収集力」

 「EC人材力」を大きくふたつに分けると、「データ活用力」と「情報収集力」ではないかと考えます。

 データ活用力は、ECMJコラムを継続して読んでいる方ならご存じかと思います。要因とデータを紐づける考え方です。データという結果からその原因を読み取り、仮説を立て次の施策につなげていく力です。そしてデータ活用力を上げるためには、まずデータをみる習慣がなければいけません。さらにデータをみる「作法」を学ばなければいけません。データは様々ありますが、その重要性を「並列」でみてはいけないわけです。

 情報取集力は、いかに市場・競合から情報を集めトレンドの変化を読み取るかです。ポイントになるのは市場(モールや情報サイト)、競合(商品ページ、レビュー)だけではありません。自社内の情報収集もいま思っている以上に徹底できるはずです。実店舗や営業がお客様から聞いた情報。メールや電話での問い合わせでお客様がなにを話したか。どんな目的や用途によって商品を探しているか。このあたりを次の施策につなげるのが情報収集力です。

EC人材力=自社に落とし込む力

 SNSのノウハウ、広告のノウハウ、商品ページのノウハウなど、EC運用のノウハウを学んだ後の課題はいかに自社の商材や実践に落とし込むかです。「What」をいかに自社の「How」にするかです。そしてこの「How」を考えるためのポイントが「情報収集力」です。「How」を実践した後にその成果を測るのが「データ活用力」ということになります。

 現在、全5回の3回目までが公開されています。ぜひご参考にされてください。

★EC事業成長のカギは組織の「運営力」。「EC組織力」向上させる6つのポイントとは?
https://netshop.impress.co.jp/node/10691

★EC事業の成長にはデジタルを活用したマーケティング力が必要。EC人材力向上の7つのポイントとは?
https://netshop.impress.co.jp/node/10742

★なぜその商品・店舗が選ばれるのか? EC事業改善に役立つ市場調査とユーザーレビューの確認ポイントとは
https://netshop.impress.co.jp/node/10816

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 2.Eコマースを続ける

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。