ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

イマーシブ・フォート東京での気づき【no.2151】 

 つい先日、話題のイマーシブ・フォート東京にいってきました。

*マーケターは参加してみるべし

 2024年の3月1日に元ヴィーナスフォートの跡地にオープンしたイマーシブ・フォート東京。イマーシブ体験(完全没入体験)をコンセプトに開業したテーマパークです。企画しているのは株式会社刀。ユニバーサル・スタジオジャパンを再建した森岡毅社長率いるマーケティング集団です。

 察するに、ヴィーナスフォートの跡地を活かし、森岡社長が「これからは、これが流行る!」と作られたのがこのイマーシブ・フォート東京。実際に一度体験してみたいと思っていました。

 訪問したのは11時のオープンから。平日の昼間ということもあって、それほど多くのお客様がいる感じではありません。今回、1dayのフリーパスチケットを購入しました。このイマーシブ・フォート東京にはフリーパスだけでは参加できない有料のアトラクションがいくつかあります。本当はその中の「江戸花魁奇譚」というアトラクションに参加してみたかったのですが、「+9,000円」という課金にヒヨっているうちに売切れてしまいました。

*「変更」を前提にしたアトラクション?

 ということで、今回は1dayパスだけで回れるアトラクションのみの体験です。まずは入場口のすぐ左側にある「ヘンゼルとグレーテル」のアトラクションから。なんですが、イマーシブ・フォート東京のWEBサイトを確認したところ、正しくは「イマーシブ・ストーリーズ」というアトラクション名なんですね。おそらく、今回は「ヘンゼルとグレーテル」をテーマにしているけれど、今後「物語」をテーマに内容が変わる可能性があるということ。

 このイマーシブ・フォート東京ですが、全体としてまだ空いているスペースも多くあります。アトラクション数も11アトラクションとそれほど多くない。新しいアトラクションでも、ある程度マンネリしてきたら中身ごと変わるのかもしれません。マーケティングのトレンドとしては、「お客様の反応が薄くなってきたら変える」は正しいかもしれません。映像が中心のアトラクションも多いし、「変更」を前提にした内装になっているのかもしれませんね。

 午後すぎまでの滞在だったので、すべての無料アトラクションを回ることができなかったのですが、ひとつだけ2回参加したアトラクションがありました。「第五人格 イマーシブ・チェイス」というアトラクションで、内容としてはいわゆる「脱出ゲーム」に近いのだと思います。なぜ「だと思います」なのかといえば、恥ずかしながら私自身いまだに「脱出ゲーム」に参加したことがないからなんですね。

*見知らぬ人に話しかけられる現代っ子

 このアトラクション、最大6名で参加するアトラクションです。テーマパークで最大6名で参加~というと、「乗り物に6名で乗る」みたいなものを想像するのですが、「脱出ゲーム」ですので完全なるチーム戦です。つまり、その場ではじめて会った人たちと話し合ってゲームを進めていかなければいけない。私は友達と2名で参加したので、他の4名は全くはじめての方。これ、最初めちゃくちゃ戸惑いますよね。

 ゲームがはじまる直前の数分間、作戦を話し合う時間があるのですが、はじめての方のひとり(おそらく大学生くらい)が「みなさんどうですか?」みたいな感じでコミュニケーションをとってくれ、アトラクションよりもそっちに驚きました。巷の「脱出ゲーム」などで慣れているのかもしれませんが、はじめて会った(チームを組んだ)人とスムーズに話すものなのか、と。なんか少し、世代差を感じてしまったんですよね。

 全体的には仲間内6~8名でいくとめちゃくちゃ盛り上がりそうという印象です。また、有料のアトラクションは未参加のため、ここは次回ぜひ参加してみたい。ある程度インバウンド価格でもあるのかもしれませんが、1人2万円くらいはみた方が十分に楽しめるかもしれませんね。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。