マーケティングが「できる人」を増やすため、ECMJが伝えるアプローチ【no.2250】
ご存じの方も多いかと思いますが、ECMJはEC事業を中心とした「マーケティングチームの内製化支援」を行っている会社です。
ただ、「内製化支援」と聞くと、マーケティングツールの使い方や施策のノウハウを伝えることを想像される方が多いかもしれません。しかし、ECMJがより重視しているのは、個別の施策や一時的なノウハウではなく、マーケティングを展開する上での「選択と判断の力」を社内に根付かせることです。この力をつけることこそ、マーケティングチームの内製化につながります。
デジタルを前提としたマーケティングにおいて重要なのは、何を使うかではなく、どう考えるか、です。マーケティングチームの役割は、目の前の手法をなぞることではなく、変化する環境の中で自ら考え、行動し、判断し続けることにあります。
*SNSのビジネスモデルは何か?
マーケティングにおける「SNS活用」を例に、この「考え方」をわかりやすく説明します。
多くの企業がSNSマーケティングに取り組むとき、「どのSNSに注力するのがいいのか」「どんな投稿がバズるのか」「リーチを伸ばす裏技はあるのか」といった話から入ります。しかし、こうしたノウハウはそのトレンド・そのプラットフォームでしか通用しないケースがほとんどです。
ECMJがマーケティングメンバーに投げる問いは少し異なります。「そのSNSを運営している会社は、何を目的にそのサービスを提供しているのか?」
現在主流のSNSであるXもInstagramもTikTokも、当然すべてが営利企業です。ボランティアではありません。彼らはどんなビジネスモデルで収益を上げているのか。どんなデータを集めたいのか。SNSユーザーにどんな行動をしてほしいのか。ここを考えることが、SNS活用の出発点なのです。
*時代が変わっても普遍の原理
たとえば、SNSのプラットフォームはユーザーの投稿データやコミュニケーションデータを集め、それを分析することでビジネスを生み出しています。そう考えると、SNSへの投稿頻度が高く、フォロワーからの反応が生まれ、ユーザー同士のやり取りが活発になるアカウントほど、プラットフォーム側にとって「都合がいい存在」になります。つまり、SNSに好まれるアカウントとは、「SNSのビジネスモデルに沿った運営をしているアカウント」だと考えられるわけです。
「何を目的にそのサービスを提供しているのか?」。この視点を持っていると、ノウハウの寿命は一気に伸びます。なぜなら、この考え方はXだけに通用するものでも、Instagramだけに通用するものでもないからです。今後、新しいSNSが登場するかもしれません。あるいは、マーケティングの中心がSNSではなく、AIやまったく別のプラットフォームに移る可能性もあります。今後、ECの新しいプラットフォームも登場するかもしれません。
しかし、「プラットフォームは営利企業である」「必ずビジネスモデルがある」「そのモデルに沿った使われ方が好まれる」という原理は変わりません。この原理を理解していれば、新しいツールや新しいサービスが出てきたときにも、自分たちで考え、応用することができるわけです。
*チームに「リテラシー」として浸透させる
ECMJが得てもらいたいのは、ノウハウやナレッジだけではない、根本的な本質、マーケティングの「リテラシー」です。一時的な成功パターンではなく、環境が変わっても通用する「考え方の土台」を社内に持ってもらうこと。それこそがマーケティングチームの内製化であり、ECMJが果たす役割です。
マーケティングとは、正解を覚えることではありません。変わり続ける環境の中で、「なぜそうなるのか」を考え続ける力です。その力が社内に根付いたとき、自分たちでマーケティングを前に進められるチームが出来上がっていきます。ECMJが目指しているのは、ECMJの必要のない世の中です。
カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 2.Eコマースを続ける, 4.Eコマースの人財育成, 8.Eコマースの集客
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