成果はコントロールできない。結果は積み上げられる──ECMJが考える内製化の第一歩【no.2257】
マーケティングにおいて「成果を出すことが大切だ」という話をよく耳にします。売上を上げる、セッションを増やす、顧客満足度を高める。どれも間違っていません。ただ、ここで一度立ち止まって考えてみたいのが、「結果」と「成果」の違いです。「結果を出す」と「成果を出す」の違いを明確に説明することはできるでしょうか。
*結果は行動すれば必ず「出る」もの
「結果」とは、最終的に起きた事実や結末のことを指します。結果が良かったか悪かったかは問いません。一方で「成果」とは、自分たちの行動や努力をつうじて生み出された「価値のある良い結果」のことです。つまり、「成果を出す」というのは「良い結果を出すこと」とほぼ同義になります。
重要なのは、「成果」は必ずしも自分たちの努力だけではコントロールできないという点です。市場環境、競合、トレンド、タイミング。どれも成果に大きく影響します。一方で、「結果を出す」ことは、自分たちの行動によって必ず実行できます。行動をすれば、その結末はどのようなカタチかで必ず出るのです。
マーケティングにおいて大切なのは「成果を出そうとすること」よりも、「結果が出る行動を積み重ねること」です。少しずつでも行動をすれば、必ず何かしらの結果が出ます。それが成果(=良い結果)になるかどうかはわかりません。しかし、「結果」が出れば次につながる検証をすることができるようになります。検証ができれば仮説が立てられる。仮説が立てられれば、次の改善施策を決めることができる。この積み重ねこそが、将来的な成果につながる唯一の道です。
*体制づくりのポイントは定例会議
「日々少しずつ行動しましょう」「経験値を積みましょう」というのは簡単ですが、現実はそううまくいきません。特にデジタルを活用したマーケティングは、多くの会社にとって既存事業の延長線上にないケースも多くあります。そのためデジタルを活用したマーケティングは、日々の通常業務に埋もれ、「大事だとは思っているけど、手が回らない」状態になりがちです。重要なのは、「デジタルを活用したマーケティングに取り組む」組織としての体制づくりです。
体制づくりの大きなポイントのひとつが、「定例会議を持つこと」です。定期的なマーケティング会議を設けることは、会社として「デジタルを活用したマーケティングを推進する」という明確な宣言になります。定例会議の時間を取るということは、コストを割くということ。それは経営陣の意思表示そのものでもあるのです。
ここで大切なのは、「3ヶ月だけ会議をやる」「時々やる」「必要なときに集まる」といった不定期な取り組みにしないことです。半永久的にマーケティング定例会議として定義することで、「これは会社の事業そして文化として継続していくものだ」というメッセージが組織に伝わります。
*定例会議における重要ポイント
定例会議を軸に、マーケティングのルーティンを回す。その際に重要なポイントになるのが、アジェンダ、データ活用、役割分担、時間管理になります。アジェンダは、会議の目的と進め方を共有するための設計図です。データ活用は、改善施策の成果を検証し、次の仮説を立てるための材料です。また改善施策に対しては、定例会議内で「誰が」「いつまでに」やるのかを必ず決めなければいけません。そして、それらを既存事業に侵食されないようスケジューリングし、通常業務として組み込んでいくことが重要です。
こうして初めて、デジタルを活用したマーケティングは「特別な取り組み」ではなく、「社内の習慣」になります。結果を出すことは、誰にでもできます。行動すれば、必ず何かしらの結果が出るからです。その結果をひとつひとつ積み重ねていくこと。それ以外に、チームが成長し、成果に近づいていく道はないのではないでしょうか。ぜひまずは、「前に進む体制をづくり」から始めてみてください。
カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 2.Eコマースを続ける, 4.Eコマースの人財育成
メルマガ登録 Mail Magazine
ECMJでは不定期のメールマガジンを配信しています。メルマガにご登録いただくと、最新ECトレンドや売上改善事例、マーケティングチームの内製化ノウハウ、登録者様限定のホワイトペーパーなどの情報を最速でお届けします。今すぐ活かせる&本質的なマーケティングの情報です。