アジェンダを見れば会社の戦略がわかる【no.2262】
マーケティングの定例会議を有意義なものにするために欠かせないのが「アジェンダ」です。
アジェンダとは単なる議題リストではなく、会議を「判断の場」にするための設計図です。会議で何を確認し、何を決定するのかを事前に定め、参加者に共有しておくことで、会議の質が大きく変わっていきます。
*アジェンダを準備する意義
アジェンダを準備する意義はふたつあります。
ひとつは、会議に臨む全員が「この会議で何を決めるのか」を理解したうえで参加できることです。話し合うべき内容があらかじめ示されていれば、無駄な脱線や時間の浪費を防げます。
もうひとつは、アジェンダの内容そのものが組織の方針を映し出す点です。ECのマーケティングに取り組む会社さんであれば、アジェンダには集客やコンバージョン率改善といった重要テーマが並ぶでしょう。つまりアジェンダを見れば、その会社さんがいま何に注力し、どのような戦略を進めているのかが一目で分かるのです。
*アジェンダの内容
では、実際にアジェンダにはどのような内容を盛り込めばよいのでしょうか。基本的な流れを紹介します。
最初に置くべきは「トピック」です。会議の冒頭で必ず共有したいこと、頭に引っかかっていて議論に入る前に解決しなければならないことを扱います。たとえばお客様からのクレーム、大口注文の発生、緊急の問い合わせなどです。こうした内容を冒頭で処理しておくことで、参加者全員が落ち着いて本題に集中できるようになります。
次に「前回の宿題確認」です。前回の会議で決めたアクションが実行されているかどうかをチェックします。やったこと、やれていないことを明確にし、必要があれば原因も洗い出します。この確認を習慣化することで、会議が「やりっぱなし」にならず、実行力が高まります。
続いて「成果データの確認」です。数値管理表などのデータをもとに直近の成果を振り返り、その要因を整理します。施策による成果なのか、外的要因による一時的な変化なのかを見極めることが大切です。データを定点観測することで、マーケティング活動の健全性を確認できます。
そして会議の中心となるのが「重要テーマの掘り下げ」です。重要テーマは会社さんのフェーズによって異なります。集客の強化、コンバージョン率の改善、SNSやYouTubeの活用、商品ページの改善など、その時点で特に注力すべき課題を深掘りして議論します。重要テーマを掘り下げることで、会議は単なる報告の場ではなく、組織の判断を生み出す場になります。
*「誰が、いつまでに、何をするのか」を決める
さらに「定例的な取り組みの確認」も忘れてはいけません。メルマガ配信、SNS投稿、定期的なアンケートなど、業務としてルーティン化した施策の進捗をチェックします。通常業務化した内容の確認は流してしまいがちですが、きちんと確認する習慣を持っておくことが重要です。「ちゃんとやっていますね」だけでもいいのです。
また、「残課題の整理」も有効です。優先度が低く今回は扱わなかったものや、一度議題に上がったが保留としたものをリスト化しておきます。これにより、課題が消えてしまうことなく、適切なタイミングで再検討できます。
最後に「次回までのアクション設定」です。ここで必ず「誰が、いつまでに、何をするのか」を明確にします。アクションを明文化して残すからこそ、会議が実際の行動につながるのです。これを怠ると会議はただの情報交換で終わり、成果にはつながりません。
このようにアジェンダは、会議を効果的に運営するための設計図であり、同時に組織の方針を示す羅針盤でもあります。アジェンダを用意する習慣があるかどうかが、会議の価値を決定づけます。ECのマーケティングを推進する組織にとって、アジェンダは判断を引き出し、実行を加速するための武器なのです。
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