ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

Eコマース「成功」のための9テーマ。答え合わせ編(前半)【no.0484】

 Eコマース「成功」のための9テーマ。まずはクイズ編からお読みください。

 ということで、私が2011年4月におこなった初セミナー「EC成功のための9テーマ」の答え合わせ編(前半)です。まずはクイズ編を解いてみてから答え合わせをしてみてくださいね。

【①Eコマース経営力】
[問題]
・下記の6つのうち、Eコマース経営のポイントとなる数値項目はどれでしょうか?
 1.原価率 2.固定費(人件費・賃料) 3.広告費(広告費率)
 4.物流費 5.在庫金額        6.システム管理費

[答え]
 上記6項目のすべてに丸をつけるのが正解です。いきなりのイジワル問題でした。この6項目の中で、特に重要なものとして紹介したのが、「2.固定費(人件費・賃料)」「3.広告費(広告費率)」「5.在庫金額」です。この解答は、2011年当時の市場が反映されていますね。上記の中で、2015年に重要な3項目を選ぶとしたら「1.原価率」「4.物流費」「5.在庫金額」になるかと思います。

【②Eコマース事業戦略・コンセプト】
[問題]
・戦略やコンセプトを考える上で、重要な視点はA、Bのどちらでしょうか?
 A.「発信者→受信者」:発信者の視点から、受信者へ提案すべきものを考える。
 B.「発信者←受信者」:受信者の視点から、発信者が提案すべきものを考える。

[答え]
 正解は「B」です。発信者自身の「勘やひらめき」は重要ですが、受信者である顧客からの評価に向き合えることが前提になります。顧客目線を徹底するためにも、インターネットのビジネスの場合には「データをとって、毎日カイゼン」の考え方と仕組みが重要になりますね。数字は正直ですから。

【③数値管理・マーケティング】
[問題]
・ECの数値分析では「売上=客単価×アクセス人数×転換率」が有名ですが、下記のキーワードを組み合わせて、新しい公式を完成させましょう。
 売上 = □□力 × □□力 × □□力
 キーワード: 案 客 商 提 品 集

[答え]
 「売上=商品力×提案力×集客力」が正解です。また、2011年当時のEコマース市場だと、書籍やセミナーでは、さも「商品力<提案力<集客力」の順番で重要のように語られていましたが、本当に重要なのは「商品力>提案力>集客力」の順番です。真逆であるとお伝えしました。現在のEコマース市場は正にこのようになっていますね。

【④サイト構築・商品ページ・店舗インフォメーション】
[問題]
・受信者視点で考えた場合、上記3項目の重要性はA~Cのどれでしょうか?
 A:1番目.サイト構成 2番目.商品ページ 3番目.店舗インフォメーション
 B:1番目.商品ページ 2番目.サイト構成 3番目.店舗インフォメーション
 C:1番目.店舗インフォメーション 2番目.商品ページ 3番目.サイト構成

[答え]
 「C」が正解です。お客様は「本当のトコロ」どこを気にしているのかを知ろう、という問題でした。まずは、決済情報は配送情報、運営者情報などの店舗インフォメーションを充実させて、お客様の不安を少しでも減らしたいところです。

【⑤システム構築・在庫管理・業務効率化】
[問題]
・Eコマースと実店舗の違いを語ったIさんの意見。空欄を埋めてみましょう。
「そりゃあ、テナント料に比べたらネットショップの方が安いさ。でも、実店舗だったら、お客さんは手に取って商品を見てくれるし、その場で(     )だってしてくれる。しかも、(     )の仕組みなんて必要ない。だって、自分で持って帰ってくれるんだから。在庫が(     )上でしか見れないのも危険だよ。やっぱ現物みなきゃわからない」

[答え]
 順番にいきます。「決済」「物流」「データ」、もしくは同義の言葉が入っていれば正解です。ネットショップって、「実は実店舗よりも仕事が多いんですよねー」「リスクが高い部分もあるんですよねー」ということを伝える問題でした。Eコマースは市場への参入障壁が低いですが、成功障壁は高いんですよね。

 「EC成功のための9テーマ」の答え合わせ編(後半)はこちら

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 1.Eコマースを始める, 3.Eコマースの収益アップ, 9.Eコマースこぼれ話

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。