ブルース・ボウエンが伝えた「ディフェンスの秘訣」とは。【no.1188】

 ブルース・ボウエンというバスケットボール選手を知っているでしょうか―――。

 ブルース・ボウエンは元NBAのバスケットボール選手。NBAの強豪チームのひとつである、サンアントニオ・スパーズに所属をしていました。NBAのスター選手、レブロン・ジェームズが初めてNBAファイナル(プロ野球の日本シリーズのようなもの)に出場したときにマッチアップした選手としても知られています。

 このブルース・ボウエンという選手、NBAが好きな方でなければあまり有名ではないかもしれません。マイケル・ジョーダンやシャキール・オニール、ステファン・カリーは知っているけど、ブルース・ボウエンって誰?そんな感じかと思います。ブルース・ボウエンは「ディフェンスの名手」として有名な選手だったんですね。

動画で語られたディフェンスの極意

 ネットにブルース・ボウエンがディフェンスをレクチャーしている動画があります。私もかなり前に、ブルース・ボウエンがレブロン・ジェームズを完璧にディフェンスしたのを見て、興奮して動画を見たのですが、そのレクチャーの内容に驚愕しました。レクチャーの中でブルース・ボウエンが言っているのは、主にたったふたつで、それが何かというと・・

・相手に足でついていけ
・ボールの前に常に手を出し続けろ

 ―――だったんですね。

バスケットボールで最初に習うことを徹底する

 両方とも、バスケットボールをやったことがある人なら最初に習うようなことですし、バスケットボールをあまり知らない人でも「えっ、当たり前じゃない?」と思ってしまうようなことです。私もこの動画を見て「なんじゃこりゃ!」と思ったのですが、なんだか最近少し意味がわかる気がしてきました。そして、改めてブルース・ボウエンの動画を見ると、徹底しているんですね。

 特に驚くのが、「ボールの前に常に手を出し続けろ」のレッスンです。目の前のボールを持っているオフェンスの選手がいます。そして対峙しているのがディフェンスの選手(=ブルース・ボウエン)です。オフェンスの選手がボールを右上に上げると、すぐにブルース・ボウエンの左手がついてきます。ボールを左下に下げると、またすぐにブルース・ボウエンの右手がついてきます。

 動画で見ると、神業というか、しつこいというか、どっちとも言えそうな感じなのですが、ブルース・ボウエンの手は常にボールの真ん中の前にくるように動いてるんですね。レクチャーの動画でなくても、NBAの試合のディフェンスでも。これが「ディフェンスの秘訣」だと言わんばかりに―――。

地味で手間で面倒なことを徹底する

 バスケットボールをやったことがある人ならわかると思います。また、他のスポーツでも「常に手を出す」と同じようなことがあると思うのでわかると思います。これ、メチャクチャ疲れるんですよね。肩より上で手を動かし続けるのは疲れるし、疲れた分のディフェンスの効果が出るかはわからない。だから、なんとなく肩の下で手を動かしてディフェンスをしてしまう。ボールを手で追うのも疲れるので、ちょっとは追うけども徹底しない、徹底できない。

 NBAのディフェンスの名手だから何か特別なテクニックを知ってるんじゃないか。そんな甘い気持ちで動画を見たわけなのですが、ブルース・ボウエンからのアドバイスは「足を動かす」「手を動かす」、地味で手間で面倒なことを「徹底する」ということだったのです。その結果、相手がミスをしたり、シュートを外す可能性が1%ずつ高くなる、結果としてディフェンスが成功しやすくなる、と。

 どんな世界にも「魔法の杖」はないんだなと、改めて感じたレクチャーでした。

 おわり。