ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「仕事やりたくないなー」という気持ちを打破するための工夫【no.1417】

(2017年8月のコラムです)

昔、とある先輩から聞いて納得した言葉があります。「人はやればやるほどやりたくなる。やらないといずれやりたくなくなる」。何かをやりたいという願望を持っていても、やらないまま過ごしているといつの間にかその意欲は消えていってしまうし、逆にやる気がおきなくても、やっているうちになぜか意欲が生まれてくる、という話です。その方が偉い方だったというのもありますが、ウンウンと激しく納得した記憶があります。

とコラムの話としては、その哲学的であり壮大な話から一気に現実に落として、仕事のやる気がでないときにどうするか、という話です。

*仕事の最初はメールの返信と決めている

誰しも「今日は仕事やりたくないなー」という日があると思います。タスクが詰まっていれば「それでもやらないと間に合わない!」と思い前に進むことができますが、困るのは時間に余裕があるときだったり、今日やらなくても間に合ったりするときで、「いまはまだいいか~」になってしまいます。このとき、実際にその仕事については先送りが可能ですが、その分できなかったことというのがどこかで生まれるわけで、やっぱり着実に前に進みたいところです。

「人はやればやるほどやりたくなる」の本能から探した、仕事を前に進めるための方法を考えます。

こと私の場合ですが、仕事の最初はメールの返信と決めています。メールの返信は比較的仕事の程度としては軽いものです。誰かの確認を取ったり、何かをはっきり決めたりというシチュエーションはあまりない場合が多いと思います。また1通1通が別のメールなので、仕事の切り分けをすることもできます。メールボックスに溜まっているメールをさらっと確認して、内容の軽いものから順番に返信をしていくと、自然に仕事モードに入っていけるという流れです。

*仕事を因数分解して小分けにする

もうひとつのコツとしては仕事を因数分解して小分けにすることでしょう。仕事に対して気が進まないときにありがちなのは「ゴールのイメージがわかない」ということです。ゴールのイメージがわかないと仕事のどこから手を付ければいいのかがわからなく、不安になります。何を表現すればいいのか見えない、いったりきたりしてしまいそうだ、となると「仕事やりたくないなー」になってしまいます。私も、特に講演会の資料をつくるときなどこの気持ちがやってきます。

まずは自分がそういった精神状態になっていることに溺れず、客観的にナーバスになっている自分を俯瞰してみることが大切です。「いま、私、不安になってるー。手が付けられなくなってるー」と自分を面白おかしく客観視しましょう。その後に考えるのが「昔も同じようなことがあったじゃないか」ということです。決していまが人生最大のピンチではありません。過去にも同じように不安に襲われたことがあり、なんとか消化できたことを思い出せば気持ちが冷静になります。

*イメージがクリアになれば前に進む意欲がわく

メンタルを落ち着かせた上で仕事の工程を書きだします。目的を達成するためにはどんな工程や条件が必要かを紙でもパソコンのメモ帳でもいいので書き出します。工程や条件の順序は気にせずとにかく書き出します。順序、優先順位を決めるのは後です。ゴールまでに通らなければいけない工程と条件の全容を見回すことができればイメージがクリアになり、前に進む意欲がわいてくるはずです。

仕事は短いスパンであれば自分が好きな仕事から動いてもらって構いません。長いスパンであれば自分の嫌いな仕事からやる方がスムーズに進みます。地味で手間で面倒で嫌で、でも結果に結びつく仕事を因数分解して好きな順番に進めていく。好きな順番に進めていくと「人はやればやるほどやりたくなる」の法則から少し難易度の高い仕事にもすんなり入り込んでいくことができるのです。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。