著者:石田 麻琴

99.999%の人間が飛びぬけるためには「続ける」しかない【no.1518】

 「続ける」ということの大切さについて改めて書いていきたいと思う。

*99.999%の人間は天才ではない

 我々は特別な人間ではない。そして何者でもない。生まれ育ち、両親や家族からの愛情を一身に受け、また人よりも秀でているものを発見し、自分がどこか特別な選ばれた人間だと思ってしまうことがある。その勘違いは悪い勘違いではないし、勘違いをし続けることも大切だと前置きをしてではあるが、社会に出ると自分が何者でもないことを知らされてしまう。

 一発目から人が驚くようなアイデアを提供できる人間はいない。一作目から人が感動するような脚本を書ける人間もいない。そしていきなりメジャーリーグで活躍できる人間もいない。いや、厳密にはそういう人間もいることはいるのだろうが、非常に高い確率で私でもないし、あなたでもない。向き不向きや得手不得手に関係なく、私もあなたも何かの天才ではない。

*99.999%の人間が飛びぬけるためには「続ける」しかない

 99.999%の人間は努力をしなくてはいけない。そして世の中には努力をしている人がごまんといる。その中から飛びぬけるためには、誰でもできることを誰でもできないくらいに突き詰めていくしかない。誰しもが努力をしているわけだから、「誰でもできないこと」など存在しない。「誰でもできないこと」は99.999%以外の稀有な天才にだけ存在する。

 イチローとて天才ではない。イチローが誰もが知らない誰もがやっていない全く新しいトレーニングをおこなっているとは思えない。物事には最初におこなう誰かはいたとしても、効果があることがわかれば瞬く間に「誰でもできること」に標準化される。

 イチローだってランニングやキャッチボールや素振りやトスバッティングやティーバッティングをおこなっている。誰も知らないようなことはやっていない。日々練習していることは、小学生と変わらないはずだ。何が違うかといえば「継続」だ。日々新しい発見を探して同じことを継続しているだけだ。だけだが、他の人間がイチローになれていないことを理解するなら、「続ける」ことがいかに難しいかがわかるだろう。

*「続ける」とは単に「続ける」ことではない

 「続ける」というのは単に同じ行動をおこなっていることではない。歯磨きをするのと同じではないし、風呂から上がってタオルで身体を拭くことと同じでもない。

 「続ける」ためには周りの人間の理解が必要である。人の周りには家族もいるし友達もいる。また仕事を進めるための同僚や取引先がいる。お客様もいる。自分以外の人間が関与しない仕事などないから、「続ける」ためには自分の周りの人間を巻き込まなければならない。

 「続ける」ためには工夫が必要になる。「続ける」ということは前に進むということだ。ただ漫然と同じことを繰り返していくのではなく、そこに新しいスパイスを加えていく。もしくは「続ける」中から新しいスパイスを見つけ出し、次に工夫を加えていかなければいけない。

 周りの人間の理解と工夫の必要性。そして「続ける」ためには「結果」を残さなくてはならない。結果が残らないと継続するための理解は得られない。次につなげる工夫を見出すチャンスもなくなってしまう。「続ける」というのは簡単ではないことなのだ。

*「続ける」ただひたすら「続ける」

 いつだって隣の芝生は青く見える。自分が向かっている方向が正しいのか、自分がやっていることが間違っていないのか、もし結果につながるならばそれはいつになるのか。いつだって誰だって不安に思うことだろう。ただ、99.999%の我々には「続ける」以外の方法は見当たらない。「続ける」ことでどこまで続いているかわからない壁を掘り進めていくしかないのだ。

 ネットショップでもいいし、株のトレーダーでもいいし、ホテルマンでもいい。人によって立つ位置は違えども、やることは「続ける」ただ一点で同じなのです。