ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

人は「気づく」ポイントも「伝わる」ポイントも違う。だから継続するのみ【no.1556】

 人に「伝える」のは難しく、奥深く、だからこそやりがいのあることなのではないかと思います。ECMJもコンサルティングという「伝える」仕事をしていますが、「どうやったらより伝わるだろう」「どうやったらより行動に繋がる伝え方ができるだろう」と常に考えています。

*ブログを書くことの意味がスッと腹に落ちたという話

 セミナーや講演、またこのECMJコラムでも「ブログを書くことでインターネット上の新しいお客様にリーチする」というような話をしています。

 ほとんどの会社、ほとんどのネットショップにはブランドがありません。ブランド名でWEBサイトにきてくれるお客様はほんの一部で、ほとんどの場合、インターネット上を回遊している「自社のネットショップのことは知らない」お客様に認知をしてもらわなければいけないわけです。

 そのために「自社のネットショップの存在はしらないけれども、自社のネットショップで解決できる目的・用途・課題解決をインターネットで探している人」向けにブログを書きましょう。というのが、セミナーや講演やECMJコラムでお伝えしていることです。

 先日のことです。「いやー石田さんがいっていたことがやっとスッと落ちましたよ」という話をもらいました。

*突然、ネットショップのアクセスが増えた。その理由は?

 とりあえず石田がいっていたとおりに定期的にブログを書き、アップしていたのですが、「まあひとまずはやってみよう」ということでそこまで腹に落ちないまま継続していてくれました。ある日、ネットショップのアクセスが突然増えます。毎日つけている実行数値管理表、そしてGoogleアナリティクスにも伸びが如実にあらわれました。

 アクセスが伸びていたのは、とあるブログからの検索流入です。月末に地元で開催される全国的にも「そこそこ」有名なイベントについてのブログを書いたところ、うまくその情報を検索するインターネットユーザーにヒットしたというわけです。「あー、こうやって書いたブログから新しいお客様につながっていくんですね。なんとなく理解していたものが腹にスッと落ちました」と。

 私としてもそれが嬉しくて、「検索の流入って『ボリューム』と『競合』のバランスなんですよ。今回のブログについては『そこそこ』有名なイベントだったことが良かったのかもしれません。有名なイベントだったら『ボリューム』も多いですが『競合』も多いですからね」と突っ込んで話したのですが、うまく「伝える」ことができたかはわかりません。

*自分で気づけば一発で変わる。人によって気づくポイントは違う

 以前にもECMJコラムで書きました。「人は100回いっても直らないが、自分で気づくと1発で直る」。これは人の「直さなければいけない点」について書いたコラムでしたが、マーケティングの知識についても「自分で気づけば一発で自分のものになる」のが本質でしょう。人に100回教えてもらうよりも、1回自分で気づくことで簡単に身につきます。

 だからECMJのようなコンサルは「気づいてもらえる」ように「伝え方」を工夫します。それでも人によって「気づく」ポイントは異なります。自分が「伝わる」と思った表現では意外と伝わらず、思ってもいないときにいきなり伝わったりするのです。それは人によって「気づく」ポイントも「伝わる」ポイントも異なるからです。

 そして「気づく」のも「伝わる」のも時間がかかります。1回や2回で気づき、1回や2回で伝わる人などはいません。様々な方向から物事を考え、様々な経験を経て真理に近づいていきます。そしてそこにたどり着くためには1年かかるのか10年かかかるのか1ヵ月で済むのか、誰にもわかりません。私たちができるのは、やっぱり継続することだけです。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。