著者:石田 麻琴

マーケティングの因数分解「アクセス数」を構成する要素。後【no.1606】

 ネットショップの商品ページのつくり込みについて書いていきたいと思います。

*作り込みページは必要?それとも不要?

 ネットショップを運営していると商品ページに多くの画像やコンテンツを載せる「作り込みページ」が魅力的に感じてきます。競合他社のネットショップを研究していると同じような商品が作り込みページで表現されていたり、スマートフォンのページでも作り込みページを画像として埋め込んでいるネットショップもあります。まずは作り込みページが必要か?それとも必要でないか?を考えましょう。

 答えは「必ずしも必要ではない」になります。自分が消費者の立場で考えると明白です。Amazonで買い物をする方も多いと思います。Amazonの商品ページは作り込みページではありません。実は商品ページの下部に作り込みができるスペースもあるのですが、多くのAmazonユーザーが商品ページ上部の「物撮り画像」「商品名」「価格」「配送条件(Amazonプライムなど)」で購入の選択をしているのが実情かと思います。

 アパレルファッションのZOZOTOWNの商品ページも作り込みページなのかというと微妙なところです。物撮りの画像をメインにしてモデルさんの着用画像や商品の詳細画像、そしてカラー展開の画像が3~4点から20点ほどまで掲載されています。これらの画像と「サイズ表記(過去に購入した商品のサイズとの比較)」と「商品名」「価格」の情報からユーザーは購入を決めているのです。

*「説明」が必要な商品はページを作り込む価値アリ!

 商品ページを作り込んだ方がいいのか、作り込まなくても「一発画像の魅力」で販売を伸ばすことができるのか、ひとつのポイントは「商品にブランドがあるか、ないか」ということになります。

 ブランドというのは「企業名のブランド=トヨタ」「商品名のブランド=プリウス」いずれにも当てはまります。自動車をインターネットで購入する人は少ないでしょうが、ブランドを知っている、型番を知っている、商品が知られているならばそれ以上の情報がなくてもユーザーは購入を決定することができます。「小売り」ビジネスなら特に「すでに知られている商品」を販売しているケースが多いですから、作り込みページの必要はなくなります。

 問題は世の中での知名度がない一部の「小売り」商品と多くの「オリジナル商品」です。これらは「他の商品とどう違うか」「どんな目的・用途・課題解決に向いているか」を商品ページで「説明」する必要があります。ここが作り込みページが必要になる理由です。

*作り込みページは「感情」を揺さぶり、「論理」で落とす!

 この言葉は私がネットショップの運営者をしていたときに当時の社長に教えてもらったことです。インターネットでモノを売るときに一番大切なのは第一印象です。ファーストビューの写真がイマイチだと、いくら本物の商品が良いものでもお客様はページを進めてくれません、「欲しく」なってくれません。商品の説明、機能の解説などから入らず「お客様のベネフィット(効果)を伝えるキャッチコピーとそれに合った画像」から入ることが肝心です。

 作り込みページのコンテンツには、商品の魅力を伝えるメインコンテンツの他、商品詳細コンテンツ、モデルさんの着用コンテンツ、商品の使用コンテンツ、サイズ感・カラー紹介コンテンツ、製造過程こだわりコンテンツ、お客様レビューコンテンツ、店員おすすめコンテンツなど様々ありますが、まず大切なのは理想になる他社ショップの商品ページを探し、それを真似てページをつくることです。商材が靴ならば同じ靴ジャンル、もうひとつレイヤーを上げてファッションジャンルから目標を探しても構いません。