ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

習慣化するための工夫。習慣化しないための工夫【no.1632】

 習慣化するための工夫。習慣化しないための工夫。

 やらなきゃいかんのだけど、いまやらなくてもいいことってありますよね。代表的なものだと、掃除とか整理整頓とか。インターネット・デジタルの仕事だとデータの整備だったり新着情報の更新だったり。まあいろいろとあります。

 やらなきゃいかんのだけど、いまやらなくてもいいこと。それはけっして「やらなくていいこと」ではありません。さらにいえば「やらないと雰囲気が緩んでいく」ことだったりします。まあ「ちゃんとやった方がいいこと」であることは間違いないわけですね。

 ただ、それをわかっていてもできないのが人間というもの。これを打破するためには自らにルールを課して「習慣化」するしかありません。

*習慣化するために時間を決めること

 掃除、整理整頓、データ整備、新着情報の更新。デスクの周りが散らかり続けている人。新着情報が「年末年始のお知らせ」のままになっている会社ってありますよね。本人も気づいていないわけではないし、やる気がないわけでもない。しかも「やれないような難しいことでもない」。ズルズル目をそらしているうちに仕事もルーズになっている・・。

 大切なのは「時間を決めること」です。月曜日の朝9時から30分間掃除をする。金曜日の定時前の30分間でデスクの整理整頓をする。月頭の1日にデータの整備をおこなう。合わせてホームページの新着情報の更新をおこなう。最初から「やる日と時間」を決めておけばいいのです。そして大切なのは頭の中で管理するのではなく、スケジュール表に書き出すこと。決めた時点で「時間を取る」わけですね。

 一度取った時間は原則としてズラしてはいけません。何かの都合でスケジュール自体を消してしまうなんてのはもってのほかです。「忙しかったらやらなくても良い」という新しい原則をつくってはいけません。

*習慣化するための工夫は時間を決めること

 前述したように「明確に時間を決めておく」ことができれば必ず施行されます。それが続いていくと「やらなくては気持ち悪い」状態になります。自ら自然に手が動くようになるとめでたく「習慣化」です。時間を決めておくことが理想ではありますが、ちょっとしたことであれば工夫によって「習慣化」に近づけることが可能です。

 たとえば「探さなければいけない」状態。これは「習慣化」を阻害する原因になるのではないでしょうか。逆にいえば、「探さなければいけない」状態にすることで「習慣化」を阻害することができます。

 パソコン仕事をおこなう中で「探さなければいけない」状態をつくってしまうのが、エクセルやワード、パワーポイントなどデータ資料のフォルダ分けです。必要な書類の場所がわからないと、ルーチンから徐々に外れていきます。

 デスクトップ画面も一緒ですね。「いちいちデータ資料を探す」状態だと、探すことにも労力が割かれてしまいます。あとはブラウザのブックマークなど。私はブックマーク上でアイコンしか表示しない工夫をしています。50個くらいブックマークが同時に表示されるので効率的です。

*習慣化しないための工夫だってある

 逆に「探さなければいけない」状態にすることで「習慣化」を阻害する方法です。

 よくあるのが家に帰るとどうしてもテレビをつけてしまう人。テレビのリモコンを面倒な場所におく。テレビの電源を抜いておく。こんな工夫で「そこまででもない」時間を使わない習慣がつきます。そしてスマホ。どうしてもスマホをいじって時間を使ってしまうなら、ゲームやメディア系のアプリをフォルダの階層深くに入れてしまいましょう。ちょっとずつ「悪しき習慣」から抜け出せるはずです。

【合わせて読みたい】
子どもの頃から「データをとって、毎日カイゼン」の考え方を習慣化できたら【no.1172】
あなたが行動を習慣化したいと思った時におすすめの記事(みんチャレさん)

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 7.Eコマースのひと工夫

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。