著者:石田 麻琴

ブレイクスルーのきっかけはどこかに転がっている【no.1711】

 ブレイクスルーは、ある日突然やってきます。

 インターネットのブレイクスルーは突然やってきます。自分が知らないどこかから。そしてそのブレイクスルーの力は計り知れません。自分では想像できない、自分では止まられないほど、サービスや商品やコンテンツがひとり歩きをしていきます。ECMJコラムを読んでいる方の中にも経験されたことがある方もいるのではないでしょうか。

 つい最近、ECMJの顧問先でも大きなブレイクスルーがありました。

*ブレイクスルーのきっかけは「今回だけ」起こっているのか

 ある商品を販売している会社さんです。情報がメディアに取り上げられたことにより、WEBサイトに一気にアクセスが集中。いままでになかった注文数がその日に入ってきました。こうなると一日二日では収まりません。瞬間最大風速は通りすぎたものの、追い風が吹く前とはまったく違う注文数の日々が続いています。

 メディアに取り上げられたことでアクセスが集中し、注文が殺到する。よくある話ではあります。またECMJの顧問先の他の会社さんでも何度も経験していることでもあります。ここで皆さんに知っておいてもらいたいのは、ブレイクスルーのきかっけは「今回だけ」起こっているわけではないということです。

 実際にこの会社さんでは、以前から何度もメディアに情報が取り上げられることがありました。今回のブレイクスルーのきっかけとなったメディアよりも、より視聴率が高く視聴者の多いメディアに取り上げられたにも関わらず、今回のような成果には繋がっていなかったのです。ブレイクスルーのきっかけは「何度か」あったことになります。

*小さな改善がブレイクスルーの可能性を1つ1つ高めていく

 これまで何度かブレイクスルーのきかっけがあった、そしてよりブレイクスルーにつながる強いメディアに取り上げられたこともあった、それにも関わらずなぜ今回が一気のブレイクスルーにつながったのか。それは数字だけでは評価することはできない、「よりお客様に楽しんでもらうためには」「よりお客様に興味を持ってもらうためには」という小さな改善を積み重ねてきたから、としか言えません。

 メディアに情報が取り上げられて、インターネット検索でお客様がWEBサイトにアクセスしてくれた。これは以前も今回も一緒です。しかし、以前はお客様が「また今度でいいかな・・」になっていたものが、今回は「せっかくだから買ってみよう」「もっと他にも面白い商品があるのではないか」につながったのではないかと思うのです。

 これは「ポイントになっているのはここだ!」と明確に指摘できるものではなく、小さな改善を積み重ねたどこかが、もしくは小さな改善を積み重ねた全体の結果が招いていることとしか言いようがありません。

*ちょっとした差が大きな成果の違いを生んでいく

 お客様が「また今度でいいかな・・」と思ってしまうか、「せっかくだから買ってみよう」と思うかの差はちょっとしたものなのかもしれません。改善を始める前の当初のページはすでに残っていないので比較することはできませんが、何度もミーティングを重ねて「よりお客様に楽しんでもらうためには」「よりお客様に興味を持ってもらうためには」をちょっとずつ積み重ねたものが大きな成果の違いを生んでいっているのでしょう。

 「どうすれば売れるようになるのか?どうすれば売上が倍になるのか」それがわかれば苦労しませんが、わからないから困ってしまいます。先に書いたとおり、明確にポイントを指摘することはできません。ただ、お客様の立場を想像しての改善の積み重ねが少しずつブレイクスルーの可能性を高めていく、ということだけは明確に言い切ることができそうです。