ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

人は同じことで何度も何度も「悩み」続けている【no.1765】

 ちょっと前のことです。テレビなのかWEBメディアなのか、映像か文章かどちらさえもよく覚えていないんですが「人が一日で考えていることの90%は以前にも考えていたこと」みたいな話が出ていて、自分自身「ハッ」っとしました。

*人は同じことで何度も何度も悩んでいる

 この情報はポジティブな観点の話ではなくて、どちらかといえばネガティブな観点の話だったんですね。「人は前の日も悩んだことを今日も同じように悩んでいる」「90%以上は前日以前にも悩んでいたことだ」みたいな。かくいう私も恥ずかしながら「以前に悩んだことを何回も悩んでしまう」タイプの人間でして、この話には心がズキュンと撃たれたわけです。

 自分自身の個人の悩み、両親や兄弟、配偶者や子どもなど家族の悩み、そして仕事の悩み。私を含め、ひとにはいろんな悩みがあると思います。そのレベルや深さには程度の差はあるとは思うんですが、他人からしたらちょっとしたことだとしても、「自分自身がめちゃくちゃ気にして」いたとすれば、それはその人にとってはとても大きな悩みになります。面白いですよね。

*ほとんどの悩みは「すぐに」は解決しない

 私自身、同じ悩みを何度もしてしまいやすいタイプではあったのですが、この「人が一日で考えていることの90%は以前にも考えていたこと」という話を改めて思い出して、ほとんどの悩みは「すぐに」は解決をしないし、悩んでも仕方がないなと思うことにしました。というか、厳密にいえば「自分の頭の中に浮かんだ悩みが以前にも悩んだこと」だったら「いけねいけね。また同じこと考えてる」と、頭の中でその場から離れるようにしています。

 悩みって、「すぐに」解決するならすぐに解決されているはずだし、何度も何度も頭に浮かんでくることは「そもそもすぐには解決できない」ことか、「まだ起きていない未来を勝手に悩んでいる」かのどちらかなんですよね。「そもそもすぐには解決できない」ことも「まだ起きていない未来」も、それを長期的に解決(予防)するためにまっとうな習慣をつくっていくしかない・・という考え方、これが現時点で私が到達している感情との向き合い方です。

*感情の揺らぎのパターンは年とともに読めてくる

 私の場合、今年39歳になるわけですが、このくらいの年齢になると、「感情の揺らぎ」というか自分自身の悩む瞬間だったり、不安になる瞬間だったりがパターンで決まっている気がします。毎回各々のシチュエーションは違えども、人間関係での悩みだったり、金銭的な悩みだったり、努力不足の悩みだったり、大きく分けるとパターンがある程度決まってくるわけです。

 これについても「あー、昔も同じようなことで悩んでたなぁ」と思うことができれば、自分の中の感情の揺らぎをおさえることができます。過去に悩んでいたことも、どこかのタイミングで消化したからこそ今があるわけです。自分の心の中で「なんとかなる」という自信をもっておくのも良いと思いますし、日記のような形で自分の中の葛藤を記録しておけば、「あー、昔も同じようなことで悩んでたなぁ」の気持ちを上手に使えるのではないでしょうか。

*「悩む」のは「ヒマ」だから

 これはホリエモン(堀江貴文氏)がよく言っていることなのでご存知の方も多いと思うのですが、「悩む」のは「ヒマ」だから、というのがあります。これは非常に的を射ている気がしていて、「ヒマ」だから余計なことを考えるし、常に目の前の課題に向かっていれば「悩む」時間もないのだろうと思います。そういう点でいうと、「悩みやすい」自分自身がまだまだ「ヒマ」なのかもしれません。

 ECMJではデータ活用術や時間管理術を研修プログラムとして提供していますが、「悩み」に対するメンタルコントロール術もひとつのプログラムとして重要なのではないかと考えています。仕事をしていて「マイナス」に触れるのって、実は「感情(メンタル)」だけじゃないですか。成果は「プラス」か「ゼロ」だけだったりするんですよね。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。