ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

リサイクルショップさんにお願いしてみた。気になる査定は?後【no.1885】

 前回のつづきです。

 引っ越し荷造り中に浮上したエアコン不要の問題。できるだけ費用をかけずに処分するには?を検討したところ、リサイクルショップの買い取りを依頼することに。リサイクルショップにはエアコンの他に、空気清浄機・扇風機・ゴルフのドライバー・フェリージのバッグ・子どものおもちゃ(ブランドもの)を依頼。さて査定金額はいかほどになるのか?

 当日の午前9時半。買い取り依頼をしたリサイクルショップから電話がかかってくる。「これから会社を出ますので11時10分から20分の間には到着すると思います」。なかなか丁寧な、というか家を出ちゃってるお客さんも多いからこその確認の電話なんだろうな、と思う。

 11時過ぎにピンポーン。買い取りにやってきたのは若い金髪(チャラ目)の男性とオジサン風の男性。なんだけど、立場的にはどうやら若い金髪の男性の方が上のようだ。社員なのか、先輩アルバイトなのか、どっちだろうかという興味がわく。「どうぞどうぞ、中にお入りください」的な感じでおむかえをするのだが、若い金髪が廊下の途中で突然立ち止まり、買い取りの説明をはじめた。

「これから商品を拝見して買い取りの金額を査定させていただきます。我々の査定は3つに分かれます。ひとつは買い取りをさせていただくもの。こちらは査定後に買い取り金額をお知らせいたします。次に無料で引き取りをさせていただくもの。そして最後に申し訳ないのですがお引き取りができないものもございます」。マニュアルをそのまま読んでいるかのような、無機質な説明。これは客との感情的なやり取りを拒否する姿勢のあらわれだろうか・・

「それでは今回査定される商品を教えてください」。私がリビングの床に並べた、空気清浄機・扇風機・ゴルフのドライバー・フェリージのバッグ・子どものおもちゃ(ブランドもの)を順々に紹介していく。「それでは査定に入らさせていただきます」若い金髪はそう言うとポケットから携帯電話を取りだし、商品を様々な角度から撮影していく。オジサン風の男性は商品の角度を変えたりして、若い金髪の撮影のアシスタント役をやっているような感じ。

 写真は本部の買い取り査定担当に送っているようで、「●●の部分の写真が欲しいって言ってる」みたいな会話がわずかな声で聞こえてくる。私の耳にはちゃんと聞こえているぞ。まあ、買い取り査定は専門的な知識が必要になるし、市場価格も刻一刻と変化していくだろうから本部で一括の担当をもった方がいいですよね。写真をある程度みれば買い取りの査定はなんとなくできる、と。

 ひととおり写真を撮り終わると「それではこれから買い取り査定に入らさせていただきます。査定金額が出るまで15分ほどかかりますので、我々は荷物の整理などのためいったん車の方に戻らせていただきます。査定が出ましたらまたチャイムを鳴らしますのでよろしくお願いいたします」若い金髪がそう言い、ふたりで外に出ていってしまった。いや、まだ商品を運び出しているわけでもないし、荷物の整理の仕事なんてあるんかな、と思った。

 正直なことをいうと、買い取り査定にはまったく期待はしていなかった。おそらく、とんでもなく期待はずれな(つまり安い)金額が出てくるだろうと思っていたのだ。それはなぜかというと、その昔、とあるアパレルの買い取り査定を利用したときの経験がある。渋谷の一等地にビルを構えているアパレル店にサイズ違いで試着のみの商品をもっていったところ、買い取り査定金額が100円だったのだ。

 ということで、買い取りの査定というのはこんなもんだろうとは思っていたのだのだが・・。うーん長くなってしまったので次回リサイクルショップビジネスモデル含めた完結編!

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 9.Eコマースこぼれ話

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。