著者:石田 麻琴

ショッピングモール運営は「ランキング」や「検索順位」にボールを投げている?【no.1963】

 楽天市場やYahoo!ショッピングなど、Eコマースのショッピングモールの「ランキング」や「検索順位」は、ショッピングモールでEコマースをしていなく、自社サイトでEコマースを運用していても活用することができます。今日のECMJコラムはショッピングモールの「ランキング」と「検索順位」の活用の話です。

 私がネットショップの運営者をやっていたのはもう10年以上前のことになりますが、もっともマーケティングに力を入れていた(メインの担当だった)2006年頃から2008年頃の間にあることに気がつきました。ショッピングモールでネットショップを運営している皆さんは、「同じ的」に向かってボールを投げているということ。そして、同じ的に向かってボールを投げている中で、よりお客様から反応をいただいている店舗や商品が「ランキング」や「検索順位」の上位にきているということです。

 当然ですが、「ランキング」や「検索順位」の上位に位置する商品はショッピングモールという市場で「売れている商品」です。また「ランキング」や「検索順位」の上位にいくつも商品が入っているネットショップは「売れているネットショップ」つまり「効果的なEコマースの運営をしている店舗」ということになるのです。「ランキング」や「検索順位」が「どのネットショップをマークすればいいか」「どの商品に注目すればいいか」を教えてくれているということなんですね。

 なので、たとえば自社で商品開発をしてショッピングモールで販売をしたり、自社で新しい販促企画をスタートさせたとして、その効果を「自社の売上データ」や「自社のアクセスデータ」で測ることはもちろんなのですが、Eコマース事業の成長という視点においては「どれくらい市場に対してインパクトを与えられたか」を「ランキング」や「検索順位」で見ることができるわけなんですね。「けっこう頑張った販促企画なのに、まだ競合のネットショップには負けているぞ」と。

 このように市場と競合の情報をつかむ上で「ランキング」や「検索順位」のチェックは欠かせないわけですが、ルーチン業務としては「定期的に」チェックをして、「ランキング」や「検索順位」の変化を見続けることがやはり大切です。同じ「ランキング」や「検索順位」を定期的に確認しないと、「どの商品のランキングがあがったのか」「検索上位に多く出てくる商品の傾向」などには気づかないんですね。継続的に同じものをみるからこそ「あれ?なんかおかしいぞ?こんな商品あったけ?」に気づくことができます。

 また「ランキング」や「検索順位」の確認のポイントとして、ある単品の商品が「ランキング」や「検索順位」上位に上がってきた場合、その商品に対して特定の販促がかかった可能性があります。同じような商品群が揃って上位に上がってきた場合は、市場のトレンドが向いている可能性です。いわば外的要因。季節性やメディアの露出によって、商品群(カテゴリ)自体の注文が増えている可能性があります。また、特定のネットショップの商品が上位に上がってきた場合、そのネットショップの運営方法を確認してみるのが良いでしょう。商品ページのつくりや販促企画の見せ方がほかとはちょっと異なるかもしれません。

 最初にも書いたとおり、ショッピングモールでEコマースを運営しているネットショップは、みんな同じ的に向かってボールを投げています。そしてその投げているボールの成果がデータとしてあらわれるのが「ランキング」や「検索順位」です。「ランキング」や「検索順位」から逆算して、「売れている商品」や「売れている店舗(ネットショップ)」を割り出し、自社のEコマース運営にどう活かせるかを考えていきましょう。