ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

検索流入の考え方の基礎を学ぶ【no.2022】

 WEBサイトのアクセス流入でもっとも多いのが「検索流入」です。今回は検索流入の考え方について紹介していきます。

*そもそもWEBサイトの「アクセス流入」とは

 冒頭の文章です。WEBサイトはホームページやECサイトなどの意味で伝わるかと思います。しかし「流入」という言葉が聞きなれない方もいるかもしれません。「流入=流れ込む=WEBサイトに人が集まる」の意味で捉えてもらえれば結構です。

 なので、「流入=アクセス」と表現することができます。そうなると「アクセス流入」という言葉は同義語をふたつ重ねた表現になってしまいます。ただこの「アクセス流入」って言葉を使ってしまうんですよね。「検索流入」は「検索エンジンからのアクセス」で理解してもらって良いと思います。

 さて、WEBサイトへの「アクセス流入」にはいくつかの種類があります。「ネット広告」「インターネット検索」「メディア掲載」の3つが代表的です。

*「ネット検索=検索流入」と「メディア掲載=メディア流入」

 この3つのうち、ひとつだけ特殊なのが「ネット広告」です。リスティング広告やアフィリエイト広告のような言葉を聞いたことがあると思います。ネット広告は「お金を使ってアクセスを集める」手段です。逆にいえば、お金をかければ「いくらでも」アクセスを集めることができます。ただ、集客にいくらでもお金が使える会社なんてまずないですよね。なので、ネット広告の話は抜きます。(これはこれで別の機会に紹介します)

 問題は「ネット検索=検索流入」と「メディア掲載=メディア流入」です。ネット検索は一般化しており、老若男女問わず活用されている文化です。なので、「検索流入」はわかりやすいですよね。Yahoo!やGoogleで検索したときに自社のWEBサイトがヒットするアレです。少しわかりづらいのが「メディア掲載」かもしれません。

*わかりづらいのが「メディア掲載=メディア流入」

 「メディア掲載」についてわかりやすいのがYahoo!トピックスです。Yahoo!JAPANをメインページにしている方はYahoo!トピックス(Yahoo!ニュース)を閲覧することがあると思います。仮にYahoo!トピックスから自社のWEBサイトにリンクがはられるとします。WEBサイトにめちゃくちゃアクセスがきます。Yahoo!JAPANというWEBサイトから強い「導線」がはられるわけです。

 もうひとつ。「メディア掲載」で可能性があるのは「SNS掲載」です。自社の話題やWEBサイトへのリンクがSNS上で拡散されたとします。そうすると自社のWEBサイトにたくさんのアクセスがきます。WEBサイトへのアクセスとして、SNSのパワーもバカにできません。特大ホームランもありえます。

*ほとんどのWEBサイトは「検索流入」がアクセスの上位を占めている

 ただ、Yahoo!JAPANやSNSから自社のWEBサイトへの「導線」が引かれるのは、あくまで「導線を引く他者」の存在があってこそです。間接的な影響をつくれたとしても、直接的にアクセスを増やすことはできません。「仕掛け」がヒットするかしないかは、あくまで相手がいてこそです。まったくの不発に終わる可能性もあります。

 WEBサイトのアクセスデータを閲覧できるGoogleアナリティクスというツールがあります。ご存じの方が多いと思います。このツールでデータを確認すると、ほとんどのWEBサイトは「検索流入」がアクセスの上位を占めることになります。そういうものなのです。

*GoogleとYahoo!とbingの検索流入の割合

 検索流入の中でもさらにその中心になるのは、GoogleとYahoo!という検索エンジンからの流入です。Googleアナリティクスのデータを見てください。ほとんどの検索がGoogleとYahoo!だとわかります。業種や業態、ビジネスによって様々ですが、基本的に「Google>Yahoo!」であることがほとんどです。その比率は「3:2」から「3:1」になるのが経験上の実感値です。

 ちなみにGoogleとYahoo!以外だとbingからのアクセスが多めだと思います。これはWindowsがアップデートされた際、bingがデフォルト設定の検索エンジンになるためです。この数年でbingからの検索流入が多くなりました。データにはそれなりの理由があるということですね。

*「検索ボリューム×検索順位×クリック率」の考え方

 まず検索流入の理解を深めるため知っておきたいのが「検索ボリューム×検索順位×クリック率」の考え方です。検索流入を高めるための「SEO対策」「検索対策」がいろいろなところで紹介されています。「そもそも検索からWEBサイトへのアクセスはどんな原理で行われているのか」。まずはそれを知っておくことが重要です。

 「検索ボリューム」とは特定のキーワードが「検索される数」です。ユーザーがネット検索をしたときにどんな言葉を検索キーワードに入れるか。その回数になります。検索されている回数が多い方が「需要が高い」ことになります。ただし検索ボリュームが大きいほど他のWEBサイトとの競合性も高いことになります。

 「検索順位」は検索結果として「自社のページが何番目に出るか」という順番です。こちらも順位が高ければ高いほど良いといえます。ただし検索ボリュームの大きいキーワードで上位に表示させるのはまず無理です。現実的にはもう少し絞られたキーワードでの上位表示を狙うことになります。

 最後は「クリック率」です。自社のページが検索結果に表示されたとしても、クリックしてもらえなければ自社のWEBサイトにアクセスしてもらえません。検索結果上に「どんな文言が載るか」をチェックして改善することが必要です。

*自分たちで改善できるもの、改善できないもの

 「検索ボリューム×検索順位×クリック率」が検索流入を決める。このことを知ってもらった上で「さあどうするか」という話です。「検索ボリューム」「検索順位」「クリック率」には改善できないものがあります。

 改善ができないものは「検索ボリューム」です。ユーザーに対して我々が「検索する回数を増やしてもらうこと」はできません。「検索順位」はWEBサイト内のコンテンツを改善することで変化させることができます。しかし、その条件は検索エンジン側から非公開になっています。「クリック率」は表示される文言を変えることで改善を加えることができます。

 ただ、自分たちがコントロールできない部分は「施策」にはできなくても「対策・対処」をすることは可能です。こちらについてはまた改めて紹介できればと思います。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから