ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

イマイチ売れない商品やサービスが、マーケティングを難しくする【no.2118】

 先日、知り合いの経営者(御年80歳の大先輩)と意見交換をしました。

 もう10年以上前から知っている関係ではあるのですが、事業についての議論は初めて。まずはECMJからということで、ECMJの事業内容や役割・価値、直近の事例などを共有しました。10年以上の関係でも、意外とこういう話ってしてなかったりするんですよね。

 簡単なパワーポイントを使いながら説明し、意見交換をして、最後にひと言。「売れる商品を見定めるノウハウを強化するといいだろうなぁ」と。「売れる商品をもっている会社のコンサルティングをしなさい」。「そのために、売れる商品の見極めをノウハウ化しなさい」。そんなアドバイスをくれたのでした。

 そうなのです。イマイチ売れない商品や売れないサービスが、マーケティングを難しくしているのです。

マーケティングとは商品企画のこと

 我々ECMJの場合、Eコマースという業界でのマーケティングを日々考えています。ECMJコラムを読んでくれている皆さんも、WEBの業界に関わる方、ECの業界に興味が強い方が多いことだと思います。どうすれば売上があがるかを常日頃から考えているはずです。

 ECで売上をあげる。WEBで売上をあげる。その前提として商品やサービス自体の問題をどこか置いてしまっているところがあるかもしれません。Eコマースであれば、商品ページを作成し、広告をかける。SNSで露出する。データを分析して、最適な集客方法を考える。戦略を変更する。これはもちろん大事なことではありますが、元々の商品力があるならば、売上をあげるためのマーケティングははるかに簡単になるはずです。

 イマイチ売れない商品やイマイチ売れないサービスが、マーケティングを難しくしています。言いかえれば、売上をあげづらくしています。

 商品づくりが上手な友人のネットショップ経営者は「マーケティングって商品企画のことだと思っていました」と言いました。まさに、そのとおりなのです。

「選ばれる理由」が薄い商品も‥

 ECMJの場合、お客様はEC事業を営む企業さまです。「Eコマースの売上をもっと伸ばしたい!」そんな相談をいただいています。我々がヒアリングをさせていただく中で、自信をもって「売上はあがりますよ!」と言えないケースがあります。振り返れば、ECサイトで販売する商品に「選ばれる理由」が薄いのです。本来は自身をもってサポートできればいいのですが、「売れる方法を探していきましょう」という提案になることもあります。

 大先輩である経営者の方のアドバイス「売れる商品を見定めるノウハウを強化するといいだろうなぁ」は、売れる商品をもっている企業に自信をもってコンサルティングの提案をせよ!ということだと、私は消化しました。そのために「見極めのノウハウ化」が必要になると。

インターネットは「強者の武器」

 前述した商品づくりの上手い友人のような「天才的な嗅覚」をもっている人間は稀です。私自身たくさんのネットショップ運営会社の方にお会いしてきました。しかし、感覚値として「売れる感」が身についている人は1%もいません。ここは身につくものでもない気がします。

 ただ、ネットで売れている商品やインターネットの理屈から、売れる商品を「理論立てる」ことはできます。ECMJのコンサルタントは常にそこを見ています。成果の出る共通項を探して体系化し、できるだけ成果に近いところからスタートさせる、これがコンサルティングの秘訣です。

 ぜひ、「売れるかもしれない」商品をもっているお知り合い、会社さんがいたらご紹介ください。ネットで売れる可能性が高いか、そうではないかを理論的に説明します。「売れる商品をもっと売る」のはそれほど難しくないですし、それこそインターネット活用の本質なわけですから。インターネットは「強者の武器」なのです。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。