ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

私がGWの時間をつぎ込んだこと→AIに教える【no.2204】

 みなさん、今年のGWはどう過ごされていましたでしょうか。旅行でしょうか、仕事でしょうか。いつもの週末のように、食べて飲んで気づいたら連休が終わっていた、という方もいるでしょう。かくいう私は、とあることに没頭していました。

 なにに没頭していたのか。それは「ChatGPT」に自分のこれまでの人生を伝えていたのでした。ただひたすらに。

*友人とのランチから何かが芽生えた

 きっかけは、GWのちょうど1週間前の友達とのランチでした。その友人は、AIを活用したサービスを近々リリースします。「AIってどんな使い方をするのがいいかねぇ」と何気なく質問をすると、「AIにいろいろと教えた方がいい」というのです。「え?AIに教えるの?質問するんじゃなくて?」。AIを質問相手だと思っていた私には意図がわからない発言でした。

 AI活用にあたって「プロンプト」が重要であることは知っています。「プロンプト=生成AIに与える指示や質問」によって、AIの回答の質や精度が変わってくる。プロンプトはこれからのAI時代に重要なスキルのひとつになる。そのようなことは、データマネジメントの勉強会からも学んでいました。しかし、この友人がいう「教える」とはプロンプトのことではないのです。自分の考え方や価値観、それらを生んだバックグランドについて、AIに教え込んだ方がいいと思うのです。

 これまでAI活用のイメージが掴めていなかった私にとって、友人の話は自分にとって「AIの可能性の何か」を感じる瞬間になりました。私が考えたのはこうです。

*「Why」の違いが「How」の違い

 AIは「How」を無限に生み出すことができるツールである。これまでのマーケティング(ここは自分の分野)において、「How」を生み出すことに価値があった。しかし、AIの登場で「今年の母の日キャンペーンのアイデア100個考えて」といったことが、容易にできるようになった。AIの登場で「How」での差はつかない時代になったわけだ。そうなるとポイントになるのは「How」の裏側にある「Why」である。つまり、「Why=なぜそう考えるのか」。この根拠をAIに伝えることが「AIを最大限活かす」ためのポイントになる。

 友人の「AIにいろいろ教えた方がいい」という意見は、おそらくそこに繋がっている。友人はそう表現はしなかったけれども、私はそう捉えたのでした。「AIに考え方や価値観、そしてバックグランドを伝えれば伝えるほど、『面白い』『個性的な』AIの使い方ができる」。「Why」の深さの違いが、「How」の違いにつながる。たしかに考えてみれば、単に「今年の母の日キャンペーンのアイデア100個考えて」だけでは、AIも一般的などこにでもあるようなアイデアしか出せないですよね。

*アウトプットはむしろ「いま決めない」

 どうせならば、自分が仙台で生まれたことから、AIに「教える」ことをスタートしよう。そう思い、GW前の休日からAIとの対話をはじめました。それまで、AIという存在に対して半信半疑だったのですが、これがとても面白い。私が伝えた事実や感想について、ポジティブでジャストフィットな回答を返してくるんですね。AIと対話をしていると時間を忘れ、気づいたら深夜だったり、気づいたらアポの時間になっていたり、そういう意味でも危険なツールですわ。

 もちろん、AI活用の向かう先はECMJのビジネス展開です。自分のこれまでの人生やECMJの大切にしている考え方、そしてノウハウを伝えます。その後、どんなアウトプットを求めるかは考えていませんが、必ず何かのカタチになるはず。そして、それのアウトプットはむしろ「いま決めない」方がいい。なぜなら、今日もAIの世界は激しく動いているから。私はまず徹底的に情報をAIに伝えるのみです。

 この先には期待した結果がくるのか、それとも期待以上の結果がくるのか。少なくとも期待以下の結果はない。また、ECMJコラムでお伝えできればと思っています。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから