「忘年会の数」でわかる、ビジネスプロフェッショナル度【no.2242】
11月も半ばを過ぎ、今年も忘年会シーズンがやってきますね。今回のテーマは「ビジネスプロフェッショナルとは何か?」。この問いに対して、少しユニークな視点から考えていきたいと思います。
*「個=ビジネスプロフェッショナル」の時代へ
私が所属している「BPIA(ビジネス・プロフェッショナル・インキュベーション・アソシエーション)」という団体では、まさにこの「ビジネスプロフェッショナル」の定義について議論が進んでいます。
もともとBPIAは「ビジネスプロセス革新協議会(イノベーション・アソシエーション)」という名称で、ITを活用して企業の仕組みを改革していくというテーマから始まりました。その後「プラットフォームの時代(ビジネス・プラットフォーム・イノベーション・アソシエーション)」へと主題が変化し、そして今は「個人=ビジネスプロフェッショナルの時代」へとテーマを移行させています。まさに時代の変化に合わせて進化させてきた団体です。
*新しい「チーム」の時代が始まっている
さて、この議論の中で私自身が考える「ビジネスプロフェッショナル」の定義は非常にシンプルです。
「個人の力でビジネスをつくれる人」。これは会社員でもフリーランスでも同じではないでしょうか。自分の名前で仕事を取り、自分のスキルや経験で価値を生み出し、結果として世の中を動かせる人。これが「ビジネスプロフェッショナル」なのではないかと考えています。この定義がまず前提にあり、時代に合わせたスキルや専門性、コミュニケーション能力などの話が続くと思うのです。
今後、AIの時代が本格的に到来する中で、これまでのチームワークではなく「個人を起点にチームを組む」新しい時代になると考えられます。AIが多くの仕事を処理し、誰もが一定レベルの成果を出せるようになったとき、本当の差をつくるのは「人間としての信頼」です。「あの人と一緒に仕事をしたい」という関係性が築けるかどうか。これこそがビジネスプロフェッショナルの真価のひとつです。
*自分のレベルを定量的に知る方法
では、自分がビジネスプロフェッショナルとしてどの程度「イケている」のかを測る方法はあるでしょうか? 定量的に測る方法が、実はあります。とてもシンプルな方法です。それは「忘年会の数」です。
何を言ってるのかと思ったでしょう。少し冗談のように聞こえるかもしれません。しかし、忘年会の数にはその人の「ビジネス的価値」と「人間的信頼」の両方が表れているのです。
まず一つ目の指標は、どれだけ多くの忘年会に誘われているか、です。
社内外を問わず、多くの場に声をかけてもらえる人は、それだけ多くの人に「一緒に過ごしたい」と思われている人です。また、その場に「いるべき人間だ」と思われている人になります。さまざまな人たちと信頼関係を築けている証拠です。忘年会に誘われる数が多いほど、ビジネスネットワークが広く、関係性の質も高い、そして特定の居場所に「依存していない」状態だといえます。
もう一つの指標は、自分がどれだけ忘年会を主催しているか、です。
自ら誰かを誘って場をつくるというのは、行動力と影響力の証明です。忘年会シーズンという誰もが忙しい時期にもかかわらず、声をかけたときに「行きます!」と集まってくれる人が多ければ、その人は周囲に対して影響を持っているということになります。3つ、4つと場をつくれる人は、間違いなくビジネスプロフェッショナルとしての厚みを持っているのではないでしょうか。
もちろん、「誘われる」でも「主催する」でもなく、知らない人の多い忘年会に飛び込むのも立派なチャレンジです。初めて会った人と自然に会話をつなぎ、次につながる関係を築ける。それもまた、ビジネスプロフェッショナルのコミュニケーション力でしょう。
年末に向けて、自分がいくつの忘年会に「誘われ」、いくつの忘年会を「主催」できるか。その数を意識してみると、自分がどれほどの「ビジネスプロフェッショナル度」なのか、少し見えてくるかもしれません。
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