定例会議がマーケティングを前進させる理由【no.2260】
マーケティングチームの内製化を進める際、最も重要な習慣のひとつが「定例の会議」の開催です。
会議というと「時間を奪うもの」と捉える人も少なくありません。しかし本来の会議は、単なる報告や情報共有ではなく、マーケティング活動を進めるためのマイルストーンであり、組織に判断力を宿す仕組みそのものなのです。
*会議を設定するふたつの意味
マーケティング会議を設定することには、大きくふたつの意味があります。
ひとつは、会議をマイルストーンとして位置づけることで、進捗や成果を定点観測できる点です。定期的に振り返りを行えば「この方向で加速すべきか」「一旦立ち止まって修正すべきか」「別の目線で新しいアプローチを始めるべきか」を冷静に判断できます。会議がなければ、間違った方向に進んでいることに気づかず、そのまま誤った努力を積み上げてしまうリスクが高まります。会議は成果と要因を見極め、正しい方向へ軌道修正するための節目なのです。
もうひとつは、定例会議を設定すること自体が、組織にとって「この課題に本気で取り組む」という姿勢の宣言になるという点です。たとえばECの売上アップや新しい施策の推進に関する会議を毎週設定すれば、会社は社内のメンバー全員に「このテーマに継続的に投資する」というメッセージを伝えることができます。会議は単なる集合の場ではなく、「会社としてのコミットメント」を示す行為でもあるのです。
*会議の開催と内容のポイント
実務面でおすすめしたいのは、まずは週次で会議を行うことです。
振り返りの対象期間が1週間程度であれば、成果と要因を鮮明に整理しやすく、議論も具体的になります。月次や四半期ごとの振り返りでは「なぜそうなったか」の記憶が曖昧になりがちです。会議の参加人数もできれば6人以内が望ましいでしょう。7人以上になると集中が分散し、議論に加わらない人や横で雑談する人が出てきてしまいます。当然、人数が多ければ多いほど、意思決定のスピードは遅くなります。6人までであれば、全員がしっかりと発言でき、責任感も共有できるのです。
会議で話すべき内容もポイントがあります。
まずは前回の課題や宿題の振り返りを行い、その結果がどうだったのかを確認します。次に、最新のデータを見ながら成果と要因を分析します。そのうえで、改善テーマに対する進捗を確認し、方向性を議論します。そして最後には「これから誰が、いつまでに、何をするのか」を明確に決定します。宿題やアクションを曖昧なままにしてしまうと、会議はただの情報交換で終わってしまいます。必ず判断とアクションを残すことが大切です。
*定例会議を通じて「判断力」を上げる
また、会議の前には必ずアジェンダを用意するようにしましょう。議題と所要時間の目安を決めておけば、会議全体の流れを設計でき、無駄に長引くことも防げます。アジェンダは単なる段取り表ではなく、「この会議で何を決めるのか」を明示する設計図です。
会議は、マーケティング活動を進めるためのマイルストーンです。成果を確認し、要因を整理し、方向性を正しく選び直す。その機能を果たす会議を定例で設定すれば、組織は迷走せずに進み続けることができます。そして会議を設定すること自体が、会社として課題に取り組む姿勢の宣言となり、社内の空気をつくります。定例会議を「組織に判断力を宿すための仕組み」として見直すことが、マーケティングを根付かせる第一歩になるのです。
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