短期の積み重ねが長期をつくる。数字を見る習慣づくり【no.2266】
ECのマーケティングに取り組む上で、もっとも大切な文化のひとつが「数字を見る習慣」をつくることです。どんなに立派な戦略を立てても、数字を見なければ改善の道筋は見えてきません。そして、この数字を見るという行為は、できれば毎日・日次単位で積み重ねることをおすすめしています。
日次で数字を見ることは、一見すると細かすぎるように思えるかもしれません。しかし実際には、これが「習慣づけ」のための第一歩であり、「数字を見る」文化をつくる最も確実な方法です。昨日の施策がどのような反応につながったのか、セッション数はどう動いたか、コンバージョン率に変化はあったか。これを毎日15分だけでも振り返ることで、チーム全体の意識が大きく変わっていきます。
*「日次」だからこそ意味がある理由
なぜ日次の確認がそれほど重要なのか。理由のひとつは、短期的なデータは「施策と結果をつなげやすい」からです。昨日配信したメルマガの反応、昨日から開始した広告のクリック率、こうした直近の施策は当日もしくは翌日のデータに表れるため、チームが「やったこと」と「起きたこと」を数字と具体的に関連づけて議論できます。ここから仮説を立てる訓練を繰り返すことで、判断力を養うことができるのです。
もうひとつの理由は、日次の積み重ねがなければ週次・月次の比較に意味がなくなるからです。月次の数字は単なる「結果の集計」に過ぎません。そこに至る毎日の動きを見てこそ、「なぜ先月と今月で差が出たのか」が理解できるのです。逆に言えば、日次の蓄積があるからこそ、週次や月次の分析が説得力を持つわけです。
*数字をチームの共通言語にする
もちろん、すべての施策が短期で数字に表れるわけではありません。半年、1年という単位で効果を表す施策もあります。ブランドの認知や顧客の育成といった取り組みは、翌日のデータに直結しないことも多いでしょう。しかし、それらも最終的には「積み重ねた日次のデータ」を土台にしてしか評価できません。毎日の観測がなければ、長期施策の成果も判断しようがないのです。
数字を見ることは、単なる確認作業ではありません。チーム全体で「なぜこの数字になったのか」を議論するための共通言語です。データがあるから意見が具体的になり、施策の方向性が現実に即したものになります。逆にデータがなければ、「これは長期で効いてくるから」といった根拠のない言葉で、いくらでも議論を逃げてしまうことができます。そうならないためにも、数字を見る習慣を定着させることが不可欠です。
まずは毎日15分、昨日の数字を振り返り、要因を議論する。それを365日繰り返すだけで、組織の文化は変わっていきます。短期的なデータの積み重ねがあってこそ、週次・月次の傾向が見え、やがて長期的な成長の確認へとつながります。数字を毎日見ること。それこそが、マーケティングチームを育て、組織に判断力を宿す最初の一歩なのです。
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