ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

仕事は時間から始まる。5つの時間管理の鉄則【no.2270】

 マーケティングを成長させていく上で、重要な資源は「時間」です。マーケティングチームや会社単位での時間の確保もさることながら、今回は一歩踏み込み、個人としての「時間管理術」について考えていきます

*「仕事」ではなく「時間」からスタートする

 かのドラッカー先生の有名な言葉に、次のようなものがあります。「成果を上げるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする」。ドラッカー先生はさらに、成果を出すための時間管理には「記録し、管理し、まとめ上げる」という3つの段階があると説いています。

 この言葉が示しているのは、「仕事を積み重ねて時間ができる」のではなく、「限られた時間の中に仕事をどう配置するか」が成果を左右する、という考え方ではないでしょうか。時間は有限であり、自分が時間という「枠」をどのように扱うかで行動の質も成果の大きさも変わってくるのだと思います。

 多くの人が口にする「時間がない」という言葉。実際には「時間がない」のではなく、「時間を確保していない」ことの方が圧倒的に多い気がします。チームとしてのスケジューリングだけではなく、個々人が「自分との約束」を守るという意識を持たなければ、マーケティングを内製化する取り組みは形骸化してしまいます。

*自分との約束を守る、5つのポイント

 では、どのように時間を上手に管理すれば、「自分との約束」を守れるのでしょうか。5つの実践的なポイントを紹介します。

 1つ目は、「予定に付随する予定」をスケジュール化すること。

 たとえば社内で何かしらのプレゼンテーションをおこなうとき、多くの人は「プレゼン当日の予定」だけをカレンダーに入れます。しかし実際には、そのために資料を準備し、関係各所へのヒアリングを行い、説得性のあるデータを集める仕事が必要になります。このような「付随するタスク」を予定に組み込んでおかなければ、直前になって慌てる可能性があるわけです。

 2つ目は、仕事を「15分から60分単位に工程分け」すること。

 たとえば「資料作成3時間」とまとめて予定を入れても、実際に集中して取り組むのは難しいものです。むしろ「目次を作る」「第1章を書く」「第2章を書く」とタスクを分解した方が、隙間時間も活用でき、予定変更にも対応できます。工程を細分化することで、タスクを移動したり差し替えたりする自由度が生まれるのです。

 3つ目は、時間を「具体的な日時まで決める」こと。

 「明日中にやる」ではなく「明日の15時から16時に第1章と第2章を作成」と決めることが大切です。これにより、「今日のどこでやろうか」と迷う無駄な思考が消え、直列的な処理に集中できます。曖昧な「今日中にやらなければ」は、常に焦燥感を抱えながら仕事に取り組む原因にもなります。

 4つ目は、ギリギリの予定を組まずに、「常に自分が選択権を持つ」こと。

 余裕を持たないスケジュールは、突発業務やトラブルが起きたときに崩れてしまいます。自分以外のメンバーへの確認を依頼する時間もなくなり、質を落とす結果にもつながります。時間に余裕を持っておけば、自分が今一番取り組みたい仕事や、自分のテンションに合わせて仕事を選ぶことができます。時間の選択権を自分で持つことが、精神的な余裕と成果の質を両立させます。

 5つ目は、時間管理を「実践するサイクルをつくる」こと。

 時間管理は「一度やって終わり」ではなく、習慣づけることが大切です。たとえば、毎朝30分「スケジュールを作るための時間」をスケジュールに組み込む。この時間を設けることで優先順位を整理し、タスクの並び替えを行い、最適な直列処理のスケジュールをつくることができます。時間管理そのものをスケジュール化することが、継続的に成果を出す仕組みになります。

*前提をしっかり守ることが大切

 この5つのポイントに共通しているのは、「自分との約束」を守ることです。自分で決めた時間を守ることで、自分自身の信用残高が増え、行動が積み重なり、能力の蓄積へとつながっていきます。時間をどう使うかは、誰かに与えられるものではなく、自分自身が設計するものです。有限の時間を最適化する力こそが、成果を生み出す最大の土台になるといえるでしょう。

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    ishida

    石田 麻琴 / コンサルタント

    株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから