著者:石田 麻琴

仕事は1問1点ではありません。仕事に満点もありません。【no.0463】

 仕事は1問1点ではありません。そして、100点満点でもありません。という話。

 実は、これが仕事をする上で最初に教えなければいけないことなんじゃないかと思います。アルバイトでも、社員でも、役員でも十分に理解していない人には、「仕事は1問1点ではありません。そして、100満点でもありません」と教えなければいけません。そうじゃないと、成果を生むための努力を「続ける」ことができなくなってしまいます。

 日本の教育が良いのか悪いのか。そこを議論するつもりは毛頭ないのですが、小学校のテストから大学受験、さらには企業の入社試験まで、満点のあるテストが行われます。1問1点だか、1問5点だか、1問10点だか、その配点は様々かと思いますが、各問いについて点数が決まっており、それを合計すると、50点だか、100点だか、200点だか、という「満点」に到達すると。テストの全部の問題を正解すると満点になる。まあ、これを知らない人はあまりいないと思います。

 しかし、仕事では、1問を問いても0点のことがあります。というか、1問を問いても0点のことがほとんどです。1問を「1アクション」「1行動」「1実践」、0点を「ゼロ成果」と置き換えてもらえればわかりやすいと思います。成果を出すために、1つのアクションを起こしても、1つの行動を起こしても、1つの実践を行っても、ゼロ成果であることが、仕事の場合ほとんどなのです。特に、仕事の新人の頃、経験も要領も得ていない時期は、1アクション0成果の時代が半永久的に続くと思います。

 しかも、仕事というのは、いつ「ゼロ成果」から「イチ成果」に変わるかがイマイチわからないところが、これまたニクいところです。1アクションをして、いきなりイチ成果が出ることもあれば、10アクションをしてもゼロ成果のままのこともあります。当然、100アクションをしてもゼロ成果のままのこともあります。ここまで来ると完全に冷や汗です。しかしながら、101アクション目が、1万成果を生むことがあったりして、それも仕事の面白いところなのです。

 1問1点ではないのも仕事ならば、100点満点でもないのが仕事です。仕事に満点はありません。1アクション1成果を積み重ねて、100成果に到達させるのが仕事ではありません。1アクション0成果を積み重ねていって、いつか1万成果や100万成果、さらには1億成果に到達させるよう「続ける」のが仕事というものです。だから、仕事には終わりはないんですよね。逆にいえば、限界もないということです。

 アルバイト、社員、役員すべてのスタッフに、この「仕事は1問1点ではありません。そして、100満点でもありません」ということを教えておかないと、後々必ず面倒なことがおきます。みなさんも少なからずどこかで経験したことがあるんじゃないかな。「それ、やったのに成果が出ませんでした!」「あれも、これも、それも、全部やったのに成果が出ていません!」。そんなことを、簡単にいうようになるのです。

 成果が出るのはもっと先なのです。「仕事は1問1点ではありません。そして、100満点でもありません」ということを口では教えていても、スタッフが「腹の底から」それを理解していないため、「1アクション1成果」の原則から話を進めてしまっているのです。仕事は1問1点じゃないということを、徹底的に、しつこく、くどいほど伝えていくしかありません。そうやって「人に動き続けてもらう」。これがマネジメントの一番難しいところです。

 仕事は常に、「このアクションで本当に成果が出るのか、もし成果が出るとすればそれはいつなのか」そのメンタルとの戦いです。仕事は1問1点じゃない、満点もない、次の1問で1億点が返ってくるかもしれないと割り切って、1日1問、着実に「続ける」ことを大事にしてください。

3 コメント

  1. ECMJブログ傑作選「仕事は1問0点を繰り替えす」「過去を振り返ろう」「事業成長のセオリー」他【no.0601】 | ECマーケティング人財育成 | ネットショップ事業と人材を共に育てる。

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