ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

集客を「原理原則」から学ぶ。Eコマースセミナーレポート②【no.1535】

1月25日、ネットショップ道場を開催している新潟県の上越市さんでEコマースのセミナーをおこないました。昨日の前編の続きです。Eコマースセミナーに参加された方は復習にもなると思うので、ぜひ読まれてください。

*売上を上げるための方法はふたつしかない

集客の原理原則」を知るために、まず押さえておきたいのが「売上を上げるための方法はふたつしかない」ということです。もちろん売上がすべてではないですが、事業を継続する上で売上は最重要の数字であることは間違いないと思います。

「売上を上げるためのふたつの方法」それは「お客様にネットショップを知ってもらうこと」と「お客様にネットショップを楽しんでもらうこと」このふたつです。「お客様にネットショップを知ってもらうこと」はいわゆる新規顧客対策ですし、「お客様にネットショップを楽しんでもらうこと」は既存(リピート)顧客対策ということになります。

「売上を上げる」というのはすごくシンプルにいうと、新しいお客様が増えるか、いまのお客様がもっと利用してくれれば、数字は伸びていくわけです。もちろんこれが難しいのですが。

*ネットショップの運営において「知ってもらうこと」が大切な理由

今回のテーマは「集客の原理原則」でしたが、「集客の原理原則」はネットショップ運営のすべてではありません。売上を上げるために大きく分けられるテーマのふたつのうちのひとつです。新規顧客対策を頑張らなくても、リピート顧客対策を頑張れば売上は上がります。この「売上の原理原則」を押さえていることも重要なのです。

ネットショップの運営において「お客様にネットショップを知ってもらうこと」つまり「集客」は欠くことができないテーマです。ネットショップは「お客様に知ってもらう」ための努力をしなければ、「お客様に知ってもらう」ことができません。わかりづらいですね。

これが実店舗であれば、その存在自体が「お客様に知ってもらう」ことに繋がります。実店舗には商圏があり立地があり導線があります。人間の視界に入るところに店舗を構えていれば、お客様にその存在に気づいてもらえる可能性があります。でもネットショップの場合はゼロです。ネットショップを出店しているだけでは、お客様はその存在に気がつきません。

*インターネット上で「お客様に知ってもらう」ためには

インターネット上で新しいお客様、つまり自社のネットショップのことを知らないお客様にその存在を知ってもらうための方法は大きくわけて3つに集約されます。「インターネット広告の活用」「インターネット検索のヒット」「インターネットメディアでの拡散」この3つです。

「インターネット広告の活用」はリスティング広告やバナー広告など、「お金をかけて新しいお客様に知ってもらう」方法です。「インターネット検索のヒット」は、お客様が目的・用途・課題解決についてインターネット検索をしたときに自社のサイトを上位でヒットさせる方法です。「インターネットメディアでの拡散」はYahoo!JAPANなどの法人メディア、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで拡散されることでお客様に知ってもらう方法です。

これら3つの方法を活用するときに困ってしまうことがあります。まずは「インターネット広告」。インターネット広告の活用にはお金がかかります。広告予算がないと仕掛けることができません。特にネットショップに参入したばかりのときは無駄打ちも多くなります。そして「インターネットメディア」。法人メディア・ソーシャルメディアとも拡散されるかどうかは「発信する側」が握っています。「インターネットメディアでの拡散」はあくまで他力本願の手段なのです。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。