著者:石田 麻琴

すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。その二十七【no.0577】

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 1990年代にインターネットというものが現れ、人間がインターネットに使う時間が増えていっていることによって、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・チラシ・看板・・などの既存のメディア、既存の広告の価値は失われているように思われています。人間の使う時間の割合が変わっているわけですから、当然の流れと言えますが、いわゆる「リアル」の広告価値の下落も止まり、むしろ価値はまた上がっていくのではないかと思います。

 前回のブログで説明したとおり、頭打ちになっているのはインターネットの広告の方です。WEBサイトは無限に増え続けていきますが、ユーザーは無限には増えていきません。まだ、インターネット人口は伸びている段階だと思いますが、すでに鈍化し、どこかで止まるのは間違いありません。なぜなら、母数である日本の人口が減っていますからね。それでも、WEBサイトの数は増え続けていくわけです。

 商品やサービスを「認知」してもらうため、インターネット広告への投資から、リアルの広告への投資に販促費が動いています。月間で50万円60万円のインターネット広告予算を投下しても、効果が得られないのであれば、リアルの販促に投下することが可能だ、というわけです。インターネットの広告は「少額」からでもスタートできることが利点ではありますが、100万円1000万円単位の販促予算を取ることができるならば、インターネット広告でもリアルの広告でも、効果が期待できるものを選択すればいいのです。

 この販促予算の逆流がリアルの広告価値が上がっていく理由のひとつです。そして、もうひとつの理由は「スマートデバイス(スマートフォンとダブレット)」の普及があります。

 スマートデバイス、特にスマートフォンの爆発的は普及により、日常で気になったことを「すぐに検索」できる環境になりました。街を歩いて気になったことや、テレビを見ていて気になったことがあっても、わざわざ手帳にメモをして家に帰ってから調べたり、その場でパソコンを立ち上げて調べたりというような行動はなかなか起きないものでしょう。しかし、スマートフォンを持っていれば、その場で「すぐに検索」することができます。しかも、パソコンは一家に一台という家庭が多い中で、スマートフォンは一人に一台がありえます。これがリアルの広告価値に寄与するわけです。

 つまり、これまでのリアルの広告は、その広告を見た瞬間にどのようなインパクトを与えられるか、自宅やオフィスに戻ったらパソコンで調べてもらえるか、スーパーにいったときに商品のことを覚えてもらっているか、それが効果でした。ですから、どうしても「ブランディング広告」とか「イメージ広告」のような位置づけになってしまったんですね。

 しかし、これからのリアルの広告は違います。もちろん広告自体でユーザーにインパクトを与えることも重要ですが、「検索」をしてもらって商品やサービスを知ってもらうという活用ができるようになっているわけです。スマートフォンがこれだけ普及したことの効果です。

 例えば、新聞に挟まっている折り込みチラシ。これまで商圏内に限ってチラシを配布していたものが、商圏外にチラシを配布しても効果が期待できるようになります。なぜなら、ユーザーはインターネットで検索ができるからです。そして、もしネットショップを構えていれば、インターネットで商品やサービスを利用することができるからです。インターネットは商圏を飛び越えます。リアルの商圏も飛び越えるわけです。これまでとはビジネスの方法がまったく異なります。

 「リアルの活用」は、インターネットマーケティングの重要な要素のひとつになるわけです。

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