著者:石田 麻琴

仕事は依頼がきた時点で「できる」【no.1637】

 仕事は依頼がきた時点で「できる」。

 わからないことって、わからないと思うんですよね。だからわからないことを考え続けたって仕方がない。どこかで調べて改めて考え直したり、誰かに聞くしかない。調べることも誰かに聞くこともできないならば「それが今の自分の実力だ」とまず思う。そしてアウトプットの要求レベルを下げるか、もしくは諦めるしかない。

 あまり良くないなーと思うのは、わからないのに頑張って考え続けること。一見するとそれは美徳のように感じてしまう。けれども、時間のロスや判断の遅れとかを考慮すると、いいことではなかったりする。自分以外の他人(仲間や同僚、取引先)に迷惑をかけてしまう場合もあるんですよね。

*自分がイメージできない仕事に出会った場合

 仕事って必ず同じ条件ってことはないですよね。同じ業界や同じ商材でもお客様が違って会社が違えば、同じことをやればOKはないです。仮に過去と同じ依頼があっても、時間は経っている(=市場は動いている)わけです。やっぱり必ずしも同じ条件にはなりません。

 過去の仕事とちょっと違うくらいならば調整は可能。ただ、いままでに出会ったことがないような仕事の依頼がくることがあります。「そんな感じの仕事ってやったことないなぁ」みたいな依頼がくることがあります。ここで「断る」という判断もひとつ。ただ「ちょっと違うかな」と思うのはイメージができない不安からの「感情的」なもの。冷静に一歩引いて「理論的」に考えてみるのが良いと思うんですね。

*お客様からみえている自社は自分とは異なる

 自社的に「ウチの守備範囲じゃない気がするな」という今までなかった仕事。実は自社のソリューションで対応ができる仕事だったります。どんな会社さんに依頼しても良い仕事はともかく、ある程度専門性のある仕事の場合。お客様はあなたの会社の「活かせる部分」をどこかに見つけて依頼をしています。そもそもそれがなければ依頼してはこないですよね。

 大切なのはお客様があなたの会社のどこを「活かせる部分」として見てくれているか。実はそこがあなたの会社にお客様が感じている魅力だったりするんですね。だから、このお客様的に「活かせる部分」が何かを素直に聞く・知ることが大切。イメージできない部分は知っていそうな人に聞いたり、ブレーンを立てればいいのです。お客様は意外と気にしてなかったりします。魅力として見ている部分は別のところなので。

*イメージできない仕事の依頼はやってみる、が

 仕事の取捨選択の基準があるとするなら、イメージできない依頼は受けてみることです。依頼主はどこか良い部分をみていて、足りない部分を補えば成果がでると思っています。イメージできない部分は周りのわかっていそうな人に聞いたり、調べてみたりする。依頼をしてくれたお客様に聞いてしまうのもアリです。

 逆に受けない仕事の依頼パターン。会社の理念に反するような仕事と自社以外のどこでもできるような仕事。価格的条件が厳しい仕事になるのではないでしょうか。まあここは依頼主の方との関係性とか熱意とか忖度とか人間的な要素がいろいろ絡みそうですが、とにかく「来た仕事」は基本的に「応えられる」と考えた方がいいですね。「結果、幅が広がって良かった」になると思います。

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