著者:石田 麻琴

マーケティングにおける「データ活用」ポイントは3つだけ【no.1774】

 自社のマーケティングにデータを活用するとき、大切になるのは「データを見て気づくこと」「データを見て理由を考えること」「データを見て何をすればいいかを考えること」の3つです。

 データを見て「ふーん、そういうことなんだね」と現状把握で終わってしまうようなミーティングはできれば避けたいですし、「ふーん、そういうことなんだね」で終わってしまうようなデータをチームメンバーで見ることも避けたいところです。

*データを見て「異変」に気づくこと

 まず「データを見て気づくこと」が大切です。データを見て、何に気づくか。それは、「異変」です。データを見て、「ん?これは何かがおかしいぞ」という「異変」を探していってください。

 この「異変」にはデータを単体でみていると気づくことができません。たとえば、今月の売上が「1億円」だったとします。この「1億円」という売上データが「高いのか、それとも低いのか」はデータを単体でみるのではなく、以前のデータと比較をすることで「高いのか、それとも低いのか」に気づくことができます。前月の売上が「1,000万円」だったとしたら「高い」という判断ができますし、前年同月(前年の同じ月)の売上が「10億円」だったとしたら「低い」という判断ができるでしょう。

 データは単体でみるのではなく、その「連続」をみる。そして連続の中から「異変」に気づく。日々データをみていると自然に「ん?何かがおかしいぞ」に気づくことができるはずです。

*データを見て「理由」を考えること

 データの大きな「異変」、小さな「異変」は日々データをみていると感覚的に気づくことができるようになります。「異変」とまではいかなくても、データの「流れ」をなんとなく体感できるようになったら、今度は「理由」を考えることが大切です。

 データとは何かしらの結果が数字として表れたものです。たとえば、テストの点数は勉強の積み重ねが数字に表れたものですし、体重は普段の食生活と運動・消費が数字に表れたものです。体温は自分の身体の状態が数字に表れたものだといえます。

 この「何かが数字に表れたもの」の「何か」を知りたいのです。この「何か」がデータという結果の「原因」になっている可能性があります。ここで表現した「理由」とは「原因」のことです。この「原因」が見つかると、次にどのようなマーケティング活動をおこなうのが良さそうなのか、その選択と判断がしやすくなります。

*データを見て「何をすればいいか」を考えること

 そして最後に、データを見て「何をすればいいか」を考えることです。「何をすればいいか」は「何をすれば良さそうか」でもいいですし、「何をしたいか」でもよいです。ただ、データから得られた示唆に何らか関係していると尚良いと思います。必ず「結果」につながるかは、ほとんどの場合やってみないとわかりません。まずは「何をすれば良さそうか」で問題ありません。

 「何をすればいいか」を考えるための源泉になるのは、「データを見て理由を考えること」で紹介した「何かが数字に表れたもの」の「何か」です。この「何か=原因」をなんとなくつかめると、「同じことを繰り返した方がいいのでは?」だったり、「こうやり方を変えてみた方がいいのでは?」というアイデアが浮かんできます。

 ―――「データを見て気づくこと」「データを見て理由を考えること」「データを見て何をすればいいかを考えること」この3つのサイクルを組織としてつくるのがデータ活用のポイントです。そして、最後にひとつ。データを見て考えた「これをしたらいいんじゃないか」ということ。これをアイデアだけで終わらせず、着実に行動につなげていくことです。やっぱり行動無くして成果はありません。