著者:石田 麻琴

コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則。39【no.1927】

 前回コラム(no.1926)のつづきです。

 「コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則」というテーマで連載をしています。前回は、「定例のマーケティング会議をつくる」についてご紹介しました。今回は「定例のマーケティング会議の開催のポイント」についてお話します。

 前回のコラムでは、Eコマース事業を着実に進捗させるために定例のマーケティング会議を開催しましょうという話をしました。日々Eコマースの運営業務をおこなう中で、自分たちがおこなっている改善活動が数字に結び付いているのかを振り返る時間が定期的に必要です。また、作業の手を休め新しいニーズへの気づきや感覚を共有する場も必要でしょう。習慣的にマーケティング会議を開くことで、Eコマース事業のマイルストーンとなり、事業全体に「リズムが生まれる」効果も見逃せないところです。

 定例のマーケティング会議の内容については前回のコラムで紹介したとおりですが、今回は定例のマーケティング会議の開催の細かなポイントについて説明をしたいと思います。

 まず会議に参加するEコマースチームメンバーの人数です。私がおすすめするのは1チーム6名か7名まで。ひとつの会議に参加するのはこの人数が理想です。多くのEコマースの中小事業者の場合、この6名~7名というチームの人数は問題ないとは思いますが、問題は事業規模が大きくなり、メンバーが30名40名になったEコマース事業部ではどうするか、ということです。

 Eコマースチームが30名40名といった人数になった場合、マネジメントや店長職(ネットショップの責任者)といった中間層のポジションができると思います。この中間層のポジションで6名~7名の定例会議を開催します。そしてその中間層のポジションのリーダーを軸にして、また6名~7名という人数で定例会議を開催するのです。あくまでこの6名~7名という人数を守ることをおすすめします。

 理由はチームとして議論しアイデアを出し合い、その後の施策に各々が責任を持つ場合、8名以上のチームではその意識がバラけてしまうからです。ひとつのチーム目標に向かって議論するためには、できるかぎりミニマムなチームでのまとまりが要求されます。その最小単位が6名~7名というわけです。8名以上のメンバーが定例会議に集まると、話の輪から漏れたメンバー同士が会議机の端っこで話をしていたり、端に座ったメンバーが携帯電話を触っていたりといった状態になりがちです。

 また、できればチームリーダー以下、マーケティング活動を実行するメンバーのみで定例会議を開催することです。チームリーダーがファシリテーターとなり、マーケティング会議を進めていきます。会議メンバーの中に「実際に実行をしないメンバー」が紛れていると、議論やアイデアの責任が保たれなくなります。あり得るケースとして経営層が会議に参加する、というものがありますが、その場合はあくまでオブザーバーとしてできるかぎり意見を出さないことです。経営層の意見はマーケティング会議の場にとって「強すぎる」ため、メンバーの意見やアイデアが「お客様に向けた」ものではなく「経営層を意識した」ものになってしまう可能性があります。

 あとは、データ活用の部分でも説明しましたが、マーケティング会議ではデータ活用として同じ数値項目を継続して見続けることです。定例会議のたびに確認する数値項目を変えてはいけません。同じ数値項目を追うことで、その変化を感じ、その変化の要因を探す習慣がついていくのです。

 「ひとつの会議で人数は6名~7名」「実行しない参加者はオブザーバーで」「データ活用は同じ数値項目をウォッチする」。これらをポイントとして覚えておいてください。