著者:石田 麻琴

オンラインセミナーも生配信から収録に変わりつつある【no.1933】

 最近、収録でのセミナーをおこなうことが多くなりました。

 コロナ前はセミナー講演というと、リアルの場にみなさんが集まって、講師もみなさんの前に登壇して、パワーポイントをみてもらいながらお話する・・みたいな形式が多かったのですが、最近はすっかり収録に。

 ただ昨年まではオンラインでの「生配信」のセミナーという形式も多く、これってリアルのセミナーがインターネットのセミナーに変化していく過程だったと思うのですね。リアルのセミナーをインターネットにもってきても「やっぱり生だろう」と。

 ただ、よく考えれば講師はみなさんの前で話しているだけなのだから、収録でも同じなのではないか、という話です。いまでは生配信なのか、収録なのかもわからないセミナーがけっこうあります。違いがあるとすれば、視聴者のみなさんからのリアルタイムの質疑にこたえるか、こたえないかくらい。

 リアルタイムの質疑にこたえられるという点で生配信はメリットがあるわけですが、同時に回線が飛んでしまう可能性もある。実際、私もオンラインセミナーで画面が固まってしまったことがあります。音声だけはなんとかなったので、20分間、音声だけでがんばりましたが、やはり生は生なりのリスクがあるわけです。収録の場合は撮ったものの配信になるので、回線が飛ぶという心配がないわけです。

 収録でのセミナー撮影の気づきなのですが、最初に収録をおこなったときは「ミスっちゃいけない」と思ってたんですね。収録のメリットとしては、「間違えたらやり直せる」というのがあるので、ディレクターさんに「間違えたら止まってもらっていいですから。一旦止まってもらって、すぐやり直してもらえば編集します」なんて言われます。

 ただ、この「間違えたらやり直せる」が頭の中にあると、どうしても「ミスっちゃいけない」「ミスったらやり直さなきゃいけない」みたいな気持ちになってくるんですね。結果、この最初に収録をおこなったときはどうなってしまったかというと、パワーポイントの文字をつらつらと読むだけの動画になってしまいました。たしかに、パワーポイントの文字を読めばミスはないんですが、視聴者のみなさんにとってはまったく面白くないセミナーになってしまいます。

 なので、基本的には収録とはいえど、生配信のつもりで「ミスってもすぐ言い直せばよい」「まとまりが適当に余談をはさんでいく」方が面白いコンテンツができあがります。もちろん人によっていろんなスタイルがあるものだと思いますが、私の場合はディレクターさんに「ミスったり、余談を入れたりしますが、その方が自分のいいところが出せるのでお願いします」と先に伝えています。

 あとはパワーポイントですね。先にも書いたとおり、セミナー講演をおこなう際、リアルのときと同様に当然のようにパワーポイントを表示させて説明をしているのですが、オンラインのセミナーにおいてもしかしたらパワーポイントは不要なのではないか思っています。いや、不安すぎてパワーポイントゼロはまだチャレンジしてないのですが、パワーポイントの枚数を減らすチャレンジは少しずつしています。

 オンラインのセミナーの場合、視聴者のみなさんの視点はパソコンのみになるので(会場とか手元の資料とかがない)パワーポイントの資料をずっと見せられているのってけっこう飽きるんですよね。それに視聴する場として「会場」ではなく、「移動中」とか「ながら作業中」とか様々あるわけで、常にパソコンないしスマートフォンの画面を見ていられるわけでもない。「話す」という技術がよりポイントになる気がします。

 セミナーの形式もコロナ以降、去年と今年で少しずつ進化してきているのでご参考に。