著者:石田 麻琴

「ハード」に注目して、市場のフォローの風を読み取ろう【no.1969】

 以前、ECMJコラムで触れたこともあったと思うのですが、とある関東の地方都市にいったとき、「建物が古い(新しい建物がない)ことに驚いた」みたいなことを書いたことがあったと思うんですね。

 それ以来、普段いかない土地にいったときは、必ず「最近建てたような新しい建物があるか」をみるようにしています。新しい建物、の指すところは企業のビルだったり、商業施設だったり、実店舗だったりするわけですが、こういった建物って何年もかけて投資回収をするわけじゃないですか、「新しい建物」が建たないということは、「街の発展が止まっている(もしくは止まる)」と見られていることと同義だと思うんですよね。

 ハードとソフトって言葉があると思います。インターネットで検索したところ、「ハードは、施設や設備、機器、道具といった形ある要素」「ソフトは人材や技術、意識、情報といった無形の要素」と書いてありました。この場合、企業のビルや商業施設などの「建物」はハードですよね。そして、その中に入っているテナントさんはソフトということになると思います。

 商業施設においても、建物をリノベーションしたり、テナントを入れ替えることによってソフトのレベルアップを図っているとは思うのですが、ハードのレベルアップというと、どうですかね。東京の百貨店でハードのリニューアルをおこなったところって、どうですかね。渋谷の東急グループくらいでしょうか。マーケットの先を見越してハードの投資をしているのは。

 ハードが進化しているか。これが市場が成長しているかのひとつのバロメーターになっているのではないかと考えていて、Eコマース事業ふくめた我々のもっとも近くにある「ハードが頻繁に進化しているもの」といえば、「スマートフォン」だと思うんですね。なんだかんだで、Appleも1年に数回は新商品の発表をしていますし、1年に1回はiPhoneの新しいハードを発売しています。

 ビジネスを成長させる上で、日々の地道な改善活動というのはやはりベースになっているとは思うのですが、それを「成長している市場」でおこなうことができると、非常に大きなリターンが返ってきます。ゴルフも「アゲインストの風(向かい風)」の中でやるよりも、「フォローの風(追い風)」の中でやった方がはるかに有利に働くわけで、ビジネスの「フォローの風」ははたしてどこに吹いているのか、それを知るためのひとつの方法として「進化しているハードにはとりあえず乗っておく」ことが大切だと思います。

 そう考えると、スマートフォンを「常に新しいハードに買い替えておく」というのは、フォローの風を読み取ったり、とりあえずよくわからないけれど時代の波に乗り遅れないための重要なポイントではないかと思うわけです。ビジネスバッグは買い替える必要ないと思いますし、時計も買い替える必要がないと思いますが、スマートフォンだけは最新のものにしておいた方が良いのではないかと。まあ、あくまでこれはEコマース事業など、ビジネスでデジタル機器を活用する場合であって、プライベートで何かをするとかであれば頻繁に買い替える必要はないと思います。

 「iPhone13」みたいなこういうものって、普段特に意識をしなくても「ある程度使いこなそう」とするために脳が仕組みを理解しようとして、時間をかければ自然に使いこなしていけるものなので、iPhoneを新しくして「何かをしよう」と考えなくても、感覚的に「ハードの進化」についていけるようになると思うんですね。やはり物事は「習慣」が大事なので、「フォローの風」の場にいる習慣をつけることが大切なんだと思います。

 って、単に今回のiPhone13にわたしは買い替えましたよ、って話だったりもするんですが(汗