ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

SNSからオンラインショップへの第一歩として投票機能を活用する【no.1979】

 SNSからオンラインショップへの第一歩として投票機能を活用する。

法人アカウントは表示の「優先順位」が下がる

 ECでSNSを活用する際、気をつけた方がいいこと。それは「投稿がフォロワー全員に閲覧されているとは限らない」ということです。むしろ、「ほとんど閲覧されていない」と認識する方が良さそうです。

 ここには理由があります。法人アカウントが弱くなるのは、個人に比べてコミュニケーションが弱いからです。個人アカウント対個人アカウントではおこなわれる「いいね」「RT」「コメント」。これが個人アカウント対法人アカウントだと著しく減ってしまいます。そして法人アカウントのタイムライン上での「優先順位」が下がってしまうんですね。

 大前提として知っておきたいことは、SNSというツールのビジネスモデルです。TwitterもInstagramもFacebookも無料で利用することができます。もちろんSNSの運用や開発には膨大なコストがかかっています。どこかに収益源が発生しないとビジネスを維持することができません。しかし、SNSのサービス価値は上がり続けています。Twitter社もFacebook社(InstagramはFacebook社)も上場企業ですよね。

SNSを盛り上げるユーザーが良いユーザー

 SNSが何が欲しいかといえば、情報です。つまりデータです。ユーザーがSNSに投稿したり、投稿に反応したりすれば、そのデータが蓄積されます。ユーザーの行動データを取得することで、マーケティングの利用価値が高まるわけです。つまり、SNS的には一日中投稿や反応を繰り返すユーザーが良いユーザーになります。

 タイムラインに表示される「優先順位」という話を前述しました。ユーザーのSNS利用時間を最大化するため、「優先順位」を決めていると考えられます。SNSにとって大切なアカウントとは「頻度高く投稿し」「その投稿に高確率で反応があり」「他のアカウントの投稿にも反応する」ユーザー。つまり「SNSという場を盛り上げてくれる」ユーザーです。そんなユーザーの投稿が優先されるハズ、なわけですね。

 われわれがECで活用したいと考えている法人アカウントの場合。いかにしてフォロワーからの反応をもらうか、というのがキモになります。「いいね」は反応としてもらえることもあるにせよ、「RT」「コメント」となるとハードルがやや高いわけです。「いいね」「RT」「コメント」のハードルが高くなる理由。それは法人アカウントに通知がいってしまうからですね。つまり「このユーザーさんがコメントをしました」と。

投票機能は通知されないのが利点

 ただ、フォロワーとの接触頻度を上げないと、SNSを頑張る意味もなくなります。そこでおすすめしたいのが「投票機能」です。TwitterにもInstagramにも、投稿機能があります。これは、「あなたはハンバーグランチでパンとライスどちらを注文する?❶パン❷ライス」のように、質問と回答の項目選択肢を投げ、フォロワー(ユーザー)に回答をしてもらう機能です。

 フォロワーは回答しないと回答結果をみることができません。「他のユーザーがどう考えているのか?」を気にして回答をしてくれることもあります。また「自分が投票したこと。どの項目選択肢に投票したか」が一切通知されないのが利点です。普段、反応をしてくれないフォロワーとの接触頻度を上げるため投票機能は有効です。

 とにかく、SNSの活用は情報発信の回数と反応の獲得が大切です。まずはオンラインショップに興味をもってもらえるまで、階段をのぼってもらいましょう。

【合わせて読みたい】
アンバサダーの協力を得てSNS戦略をリードする。前編【no.1972】
【 活用事例つき 】 企業アカウントのTwitterアンケートは効果があるのか?

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。