ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

引越し業者ってめちゃくちゃスゲー、営業の裏をみた話。その二【no.0500】

引越し業者ってめちゃくちゃスゲー、営業の裏をみた話。(前回はこちら

*ふたつの引越し業者見積り日が決まる

オペレーターの女性に「いまからどうですか?」と言われ一瞬戸惑いました。ただ、特に予定もなかったですし早い方がいいだろうと思い「わかりました。大丈夫ですよ」とお答えしました。「では、19時頃お伺いします」ということで電話を切りました。「大丈夫」と伝えたとはいえ部屋は散らかっています。そこで「少し掃除でもしておくか」と重い腰を上げました。

部屋の片づけを始めた途端、また引越し業者のA社から電話がかかってきました。「すいません。今日は営業が全員埋まっていました。明日のご予定はいかがでしょうか?」と。「なーんだ、今日はこないのか」と思った反面、片付けは明日でいいのかと安心します。「では、明日(月曜日)の夜の一番遅い時間はいかがですか?」とお願いしました。そして月曜日の19時に引越し業者のA社が来られることになりました。

ここで、月曜日の夜19時から引越し業者のA社、火曜日の朝8:30から引越し業者のS社が見積のため我が家を訪れることになったのです。

*引越し業者A社の営業さんがやってきた

そして月曜日の夜です。「ピンポーン」。引越し業者A社の営業さんがやってきました。ビシっとスーツをきていて、メガネをかけている。「いかにも」営業マンのタイプ。その姿に若干心の中でウケつつ、「どうぞどうぞ」と家の中に迎え入れました。(ちなみに、妻は実家に帰っているので、家の中には私と営業さんのふたり)

まず現在の住所、引越し先の住所、個人情報、引越し先近くの道路の状況(おそらく荷物搬入のため)などの確認をひととおり行います。そして、実際に室内の家具を見てもらうことになりました。「これはたたんでもっていきます」「これは解体できるんです」「冷蔵庫は一番小さいタイプなんです」「ソファーは足がついてないので、持ち運びも楽じゃないかな」「食器はこれだけです」というような感じで私が家具の解説を行いながら室内を見て回ってもらいます。

もうこの時点で、私の中では一方的な見積への駆け引きが始まっていました。私としては「こんなに荷物が少ないんだから、ミニマムのプランで行けるでしょ~。なんなら、小物系は実家のお義父さんに頼んで運んでいってもらっちゃうよ~。そしたら荷物さらに少なくなるよ~」というニュアンスです。なんとか見積を下げようとします。おそらくこんなものはよくある見え透いたことなのでしょうが。

*営業さんから想像以上に安い金額が

営業さんはひと通り室内の家具をチェックし、タブレットに内容を入力していきます。冷蔵庫はこれくらいの大きさ。テレビはこれくらいの大きさ。そして洗濯機はこれくらいの大きさ。システムに入力していけば、トラックの大きさと必要人数を計算する仕組みのようです。すでにデータを使って見積を自動算出する仕組みが出来上がっているわけです。やはり私の駆け引きは無意味でした。

おそらく、家電系に関しては商品マスターがかなり細かく設定してあるのでしょう。システムに入力するのに少し時間がかかっていました。そしてこの間、私は営業さんの横でボーっと待っています。しかし「この後、見積が出るぞ」ということで、内心はドキドキワクワク。時たま、営業さんの話に応えるのですが、見積しか気になりません。

そして、「えーっと、今回は引越し日も迫っていますので、値引き交渉のやり取りなど抜きで、バシっとこの金額にさせていただきました」と営業さんは言い、タブレットの画面を私に見せてきました。そこには、私が想像していたよりもはるかに安い金額が表示されていました。単に、私に相場感がなかっただけなのかもしれませんが・・汗

つづきはこちら

【合わせて読みたい】
5年半ぶりに引っ越し業者さんに見積りを依頼した話。前【no.1877】
引っ越し見積もりを比較して一番安い業者へ依頼(引越し侍さん)

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。